3ータタカイー
怒りと共に込み上げてくる熱い魔力を感じる。
驚いている暇はなく、次々に悪魔たちが自分の前へと立ちはだかっていく。
[ボオオオォォ!!]
魔力が身体から拳に伝わり、火属性の魔法を帯びた拳を力いっぱい相手に向かって振るうと目の前にいる悪魔に命中した。
「火!?俺は火属性の魔力だったのか!?」
初めて使えた魔法に気持ちが昂り、その場にいた悪魔たちを次々と火を纏った拳で薙ぎ倒していく。
悪魔たちがそこまで強くなかったからなのか、あまり苦戦は強いられず、辺りの悪魔を倒しきり急いでカヤの元に駆け寄った。
「おい!カヤ!!このままじゃやばい、早く治療してもらわないと!」
街に戻るためにカヤを抱えようとした瞬間だった。
「いやぁ、こんなにも沢山の悪魔がやられてしまうとは残念だ。まぁこんな雑魚を何匹倒そうが意味ないんだけどね♪」
レンの背筋が凍った。
さっきまで気配すら感じなかったのに今まさに後ろから今までの悪魔とはまるで違う魔力のやつが話しかけてきたのだった。
「うそ、だろ、、?」
瞬時に距離を取り再びカヤを安全なところに寝かせた。
「君がこの辺で1番強い人??」
「。。。」
人の言葉を流暢に喋る悪魔、あの悪夢で見たやつと同じタイプの悪魔だ。
気合いを入れ直し身体の底から力を振り絞った。
「無視は良くないよ!でもいいねぇ、やる気満々だ♪」
その悪魔はをまるで子供がゲームをするかのようなテンションで戦いを望んでいた。
「おっと、そうだ君の名前は?僕の名前はマウレア!よろしくね♪」
「レンだ!!」
「んー、聞いたことあったかなぁ?ないかなぁ?まぁ、君もあの女の子もここで死ね!!」
次の瞬間、そのマウレアの鋭い爪が俺を襲いかかった。
「あ、危ねぇ、、」
間一髪で避けた。
訓練をしていなかったら今頃串刺しにされていただろう。
しかしマウレアの攻撃は止まらない。
何発も連続で攻撃を繰り出してくると何発かは軽くもらったがこちらも火を身体に纏わせて防御しつつ、周りの木々を利用し距離を取りいつでも反撃できるように待っていた。
正直、力の差はマウレアのほうが圧倒的だがその圧倒的さ故に隙が生まれる。
(ここだ!)
魔力を精一杯こめた火の拳が余裕そうにそして退屈そうにしてたマウレアの顔面にヒットする。
[ズザザザザザー!!!]
マウレアは地面を滑るように飛ばされていった。
「おい。クソがっ、この程度で調子に乗るなよ!!!!」
マウレアは激昂した。
しかし、ここでカヤとカヤを探しに行った俺を心配して追いかけてきてくれたシズカと街周辺の悪魔退治を済ませたエンヤが戦闘の音とマウレアの魔力を察知し駆けつけてくれた。
(た、たすかった。。。)
安堵したのと初めての魔力を使いすぎたので一気に身体の力が抜けてしまった。
「あーあ、クソ外野がゾロゾロと」
「おい悪魔。よくも好き勝手暴れてくれたな?」
キレているマウレアに対して少しイラついた表情を見せながらエンヤが言葉を発した。
「だったらなんだ?悔しかったら僕を殺してみろ!!!」
エンヤの魔力がこの場にいた者にひしひしと伝わってくる
「いいだろう、望み通りこの世から焼き去ってやる」
[ゴオオオオオオオ!!!]
凄まじい火柱がここら一帯から出ている。
「炎響乱舞!!!」
エンヤが魔法を唱えると共にマウレアごと広範囲を燃やし尽くした。
「紅蓮の炎に焼かれて死にな」
マウレアが死んだのか生きているのかもわからないくらいに辺りが燃え尽きた。
シズカがすぐさまカヤの治療に取り掛かりカヤは一命を取り留めた。
そして、カヤはシズカに抱き抱えられ
力の抜けた俺はエンヤの背中におぶってもらい帰路につく。
「あぶなかった、身体の半分以上持っていかれたよ。ありゃ、もう少し逃げるのが遅かったら本当に死んでたね。」
「それにしてもあいつがこの街の最強って言われてるやつかぁ♪いいねぇあの力♪絶対殺して僕のモノにしてやる♪」




