2-メザメルチカラ-
「なんなんだよ!これは!!」
街のあらゆる建物が倒壊し、たちのぼる煙に熱を帯びた風、あの綺麗な街並みが嘘のように見るも無惨な姿になっていた。
基地の周辺も火の手が回り炎上している。
「市民の避難を優先しろ!」
「戦える者は悪魔討伐に向かってくれ!」
「救護班は怪我人たちの治療を!」
いろいろな叫び声や怒号が飛び交う中で俺はパニックになった。
あの悪夢みたいなことが………そんなことを考えながらどうすることもできず、立ちすくんで動きだせなかった。
「レンくん!!」
遠くから走ってきたシズカが焦りと心配さが入り混じった声で俺の名前を呼び、その声で正気が戻った。
そして、遠くの方に目をやるとそこには基地のトップであるエンヤの姿があり奇妙な姿をした悪魔たちと対峙していた。
だがカヤの姿はどこにも無い、あの時どこかに行ってから誰もみていないのだ。
「すみません!俺、カヤを探してきます!」
そう言うと、何もアテがないまま徐に走り出した。
焦る気持ちとカヤならきっと大丈夫だろうと言う気持ちとが半々だったが何やら胸騒ぎがしている。
その時だった。
[ドガァァァアアン!!]
山の丘の方から一筋の火柱と共に爆音が鳴り響いた。
もしかしたらカヤかもしれないと思い、すぐさまその場所へと向かった。
予想が的中した。悪魔と交戦していたのはカヤだった。
驚くことにそこら一帯の悪魔をカヤ1人で、ほぼほぼ片付けていたのだ。
「おい、カヤ!!大丈夫か!!」
「遅かったわね!」
「なによ、そんな不安そうな顔して!私を誰だと思ってるのよ!」
相変わらず元気そうで、心配したこっちがバカみたいだった。
俺は少しホッとした……。
[グサッ!!!]
それはほんの一瞬だった。
視界に突然入ってきたカヤの後ろ姿。
気を抜いていた俺を庇って、カヤが悪魔の攻撃から身を挺して守ってくれたのだ。
「カ、、、ヤ、、?」
「戦いの最中に気を抜くとは、ね、、。」
「なんとか、、急所は、さけ、たわ、、」
[ドサッ]
「おい、カヤしっかりしろ!」
「お前強いじゃないか!大丈夫だろ?なぁ!?」
「あとは、頼んだ、、、わよ」
そう捨て台詞を吐くとカヤは身体の力が抜けて意識を失った。
まだ脈もある。と死んでいないのを確認し、そっと地面に横たわらせた。
俺は自分自身、そして悪魔に対して怒りに燃えていた。
「おい!お前らは絶対ゆるさねぇ!!」
自分たちを襲った悪魔たちを目の前にし、自分の身体の熱がみるみるうちにあがっていくのがわかった。
[キィィィィィン]
次の瞬間、自分自身の拳が謎の光を放った。
「な、なんだこれは。。!?」
初めての現象に戸惑うがパッと見たところ大きな変化が起きた感じはしない。
だが、なぜだか身体の底から熱い魔力と共に力が湧いてきた。




