友人の攻撃魔法は『唐揚げポテト!!』
ダイエット頑張ってる人は頑張ってね
「ダイエット」という名の結界を、私は再び張った。
絶対に破れない最強の結界。
どっからでもかかってきなさい。
次の友人の結婚式までに3キロ痩せるという、崇高な理想があるのだから。
もしかしたら、そこで素敵な出会いがあるかもしれない、そんな甘い期待を胸に秘めていた。
だが、友人が悪魔の囁きでその結界を揺らす。
「大事な相談があるの」
悲しげな声に、断る理由を探すことすらできなかった。
待ち合わせの居酒屋。
友人の別れ話に、カロリーの少ないハイボールと、冷奴と枝豆でしのぐ。これが、今日の私の限界。そう決めていた。
しかし、2杯目のハイボールを飲み始めた頃、友人が悪魔のメニュー、唐揚げとポテトを注文する。
「あなたも食べて」
「あたし、ダイエット中だから」
「そんなこと言わずに、1個くらい大丈夫だよ。ここの唐揚げ、本当に美味しいんだから」
……じゃあ、1個だけ。
その唐揚げは、揚げたてで外はカリッと、中はジューシー。
シンプルな味付けに、ほんのり香るニンニクが食欲を刺激する。
「これ、何個でもいけるよね」
友人の言葉に、私はただ「確かに」と頷くことしかできなかった。ハイボールとの相性が悪魔的。
ああ、結界が…。
私の崇高な結界が、あっけなく音を立てて崩れ去っていく。
友人が…
「次、何飲む?」
という呪文を唱えた。……
無邪気な呪文は私を誘惑の奈落へ引きずり込む悪魔なのか?。
それとも、高ぶる気持ちを天国へといざなう天使なのか?。
結局、私は自分で友人に聞いていた。
「〆はどうする?」
もはや結界は跡形もなく消え去り、そこには食欲という本能に忠実な私がいた。
理性のかけらもなく、私はもう、誰にも止められない。
あぁあ 〆はラーメンです。
と思ったら高評価で!
私はギョウザとラーメンです。




