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第1話 日常の始まり

【 9月1日】

〜6時半〜


私はいつも通りに、目覚ましよりやや早く起きた。

少し気だるい体を起こし、洗面所に向かい顔を洗う、

洗った後は、ランニングウェアを着て少し外を走るのが私の日課だ。


ガチャ


「今日もいい天気だな」


外に出て少し歩き、そこからランニングをし始めた。


「あら、おはよう!今日も朝早くからランニング?

アイちゃん」


隣の家の松野さんが玄関の掃除をしていた。

松野さんは、昔からの付き合いで2人を知っている今では数少ない方でいろいろお世話になっていた。

私のことをアイちゃんと呼ぶ、姉さんと間違えて呼ばないために、そう呼んでくれていたのを今も呼んでくれている。


「おはようございます、松野さん、ええなにぶん体が資本の仕事ですから体が鈍らないように、少しでも動かさないと」


「ふふっ、朝があんなに弱かった子がこんなに早くに起きれるようになったのは、あの2人のおかげね!」


「そうですね、姉さんと兄さんにはたくさん大切なことを教わりました」


「そうね〜、私も色々お世話してたのを思い出すわ、たとえば、うちの庭に埋蔵金が埋まってるかもとアイリちゃんとアイちゃんが来て、庭をひっくり返す勢いでスコップで掘った時は流石に怒っちゃったわね」


「その節は本当に申し訳ありませんでした」


私は深々と頭を下げる、本当に迷惑をかけていた、

多分この人には一生頭が上がらないだろう。


「でも、その後司くんが来て、2人にゲンコツをして自分まで頭を下げて謝るんですもの、許しちゃったわ、本当に出来た子だったわ、、本当に今でも鮮明に思い出せるのに、、、」


松野さんの目が少し潤んでいた。

それだけ、私たちのことを大切にしてくれていたんだ

それこそ本当のお母さんのように。


「あら!ごめんね、、歳をとると涙腺が脆くなって、

ランニングの途中だったのでしょう、いってらっしゃい!」


「いえこちらも、久しぶりに兄と姉の思い出話をして楽しかったです、また昔みたいに祖父の喫茶店でお茶しましょう、では、いってきます!」


松野さんにお辞儀をして私は走り出した。

私も潤んだ目を少しでも早く乾かすように、私はいつもより速く走った。


「また、逢いたいよお姉ちゃんお兄ちゃん」


しばらく走ったのち、ランニングを終えて家に帰宅し、パンをトースターで焼き、コーヒーを入れて軽めの朝食を摂り、そしてスーツに着替えて私は警察署に向かう、また2人がいない1日が始まるのだと実感しながら。


玄関に立て掛けてある古びた写真立てと、さらに古い写真を見て、私は笑う、かつて姉と兄と慕った2人が私の笑顔を太陽と言ってくれたのを忘れないために。


決して諦めないために


私は写真立てを背にいつも通りの言葉を言う


「姉さん兄さんいってきます」

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