~プロローグ~ 超常現象を操る者たち
過去も現在も未来も【全てが終わる】。
世界はいつだって不条理だ
だから精一杯生きたんだ
ありがとう私たちの【英雄】
【8月31日】
〜7時半〜
朝起きるとTシャツがぐしゃぐしゃに濡れていた、
もう9月になるはずなのだがまだエアコンを切れないようだ。
「それにしても暑すぎるだろ、もう9月になるんだぞ」
寝癖でクシャクシャの頭を掻きながら一人イラついていた。
「とりあえず顔洗って飯食うか、なんかあったかな」
ようやくベットから起きて、すっかり眠気がなくなった体を動かして洗面所に向かう。
バシャバシャと水を顔にかけて、顔の寝汗を取りスッキリした後に歯を磨いた。
「よっしゃスッキリした!飯食うか!」
顔を洗ってさっぱりしてすっかり朝の不機嫌も治った、我ながら実に単純だと思う。
鼻歌を歌いながらキッチンに向かい冷蔵庫の中にあった、卵とウインナーを見つけた。
「よし、目玉焼きとウインナーでいいか」
白米は昨日炊いていたのを冷蔵庫に保存していたのでそれをレンチンする事にした。
フライパンの上に割った卵とウインナーを乗せて、
コンロの上に置き、唱える
「燃えろ」
いつも通りに魔法を使い、火を起こす。
「いやーこうゆう時マジで便利だよなー魔法って」
本当に魔法は楽だし節約になる普通の人達がガス代を気にしながら火を使い、風呂などを沸かすときも
俺たちのような、バケモノなら詠唱一つで火をつけられる。
「なんか今、バケモノ呼びは差別って事になって別の呼び方できてたなそういえば、なんだっけ」
考えてると目玉焼きとウインナーが焦げそうになっていた、焦って皿に乗せたが案の定黒くなっていた。
「あー、余計なこと考えるからこうなるんだわ、今日は大切な日だったのにな」
黒く焦げた目玉焼きとウインナーをレンチンしたご飯と共に胃に放り込んでいると電話が鳴った。
「あーもしもし、どうした?」
「どうしたじゃないですよ先生!今日何の日か、わかってるんですか?」
「今日は俺たちにとって大切なお祝いだろわかってるって、てかまだ時間じゃないだろ」
「もう時間ですよ!」
時間を見ると8時半、約束をしていたのは8時半
、、、いやー参ったねこれは
「いやー参ったねこれは」
「参ってるのはこっちですよ!いいから早く来てください!」
急いで残りのご飯をかきこんで、支度をして集合場所の警察署へ行く。
「やっときた!先生もう先に自習してますよ!」
私の生徒たちが警察官の亡骸の上で立ちながら
そう言った。
「遅れてごめんね、それでは授業を開始します。」
私は警察署を火の海に沈めた。
新宿署対超常能力特別捜査課
通称、超能力課
ここでは朝起きた事件を、取り急ぎまとめていた。
「また、スキルズの仕業だ!湾岸警察署が燃やされた、民間人もお構いなしに殺される。死傷者98名だ」
「くっそ!またか!燃やされたってことは、
犯人はアイツで間違いない、最悪だ!火の根源能力者
今村礼次郎だ!」
この世界には通常の法則を逸脱した者たちがいる、
その者たちは人の身ではありえないことを平然とやってみせる、
そして、いつしかその者たちを畏怖を込めてこう呼んだ。
現在の法則を超えるもの。
【超法者】と。




