人を隠すマジック
とあるショーが、とある空き地で行われていた。
そのショーでは、見物人がショーに参加できるようになっていた。
とある見物人は、マジックを行っていた人物に指名されたので、ショーへ参加する事になった。
その見物人は、大きな箱の中に入って、待機。
一体、自分を使ってどんなマジックが行われるのだろうとドキドキしていた。
やがて、何らかのマジックが行われて、隠れていた者の耳に外から拍手が聞こえてくる。
成功したらしいマジックは、隠れている人間からは分からない。
一体どんなマジックが行われたのだろう。
隠れている人間が、不思議に思いながら大きな箱の中で待機していると。
「では、これでマジックを終了します。ありがとうございました!」
マジックが終わってしまった。
そろそろ出たい。
その人物は、そう思ったていが。
「さっきのマジックすごかったね」
「帰ったら、皆に見た事を自慢しようっと」
「明日もここでやってるのかな」
隠れている人間はそこから出る事ができないまま。
大きな箱ごと、どこかへ運ばれていった。
数時間後。ショーを行っている人間が、大きな箱を少しだけ開けた。
中にいる人間は、そのちょっとの隙間をこじあけようとしたが、それ以上広がらなかった。
「これから海外で別のショーに利用させてもらうので、もう少し待機しててくださいね」
しかし、中に隠れている人は、出してもらえなかった。