6:妖の救済 上
ここが姫様のいえだったっけ?
とりあえず入ってみるか。
コンコンッ「入るぞ~」
「お入りください。」
「綺麗な部屋だな、お姫様っぽいな。」
「お姫様ですので。」
「で、王妃さんってどこにいるんだ?」
「隣の部屋です。行きましょう。」
「わかった。」
コンコンッ「ニーナです。失礼します。」
「どうぞ。」
「お邪魔します。」
「おや、あなたが神哉様ですか。」
「そうです。」
「お初にお目にかかります。
ラングドール王国王妃システィーナ=ラングドールです。」
写真とはずいぶん違うな。見せてもらった写真が二年前なのに、
老けて見えるのは、呪いの影響か。
昔美人だったおばあちゃんみたいだな。
「俺は狐我 神哉です。
今日は分かってるとは思いますが、その体にかかっている呪いとやらについて
調べに来ました。体調とか教えてくれませんか?」
「はい。
まず、私はこの国では屈指の魔術師だったのですが、
七年前に呪いを受けてから、魔術が使いずらくなっていって、
二年前ぐらいに完全に魔術が使えなくなってしまいました。
そこからは体の方に影響が出るようになってしまい、
喘息のような症状や、最近では、熱がずっと引きません。」
「わかしました。無理のない範囲で、少し魔術を使おうとして下さい。」
「はい。では、行きます《白雷砲》・・・
やっぱり出ません。」
「なるほど、女王さん「システィとお呼びください」
システィさんは、生命活動を維持するために最低限の魔力以外が、
体から消え去っています。そして、魔力によって押さえつけられていた分の
呪いの力が体を蝕んでいるという状況です。」
「そうですか。それでお母様は治りますか?」
「まぁ、十中八九俺がいた世界の力だな。
直すことは可能だが、ここで見せた力のことは秘密にしてくれ。」
「はい、必ず!」
「じゃ、始めるからニーナは少し離れてて。」
「はい。」
「システィさんいきますよ。」
「わかりました。」
《狐手・魔喰らい》
手を狐の頭の形にすると、システィの体から禍々しいエネルギーが流れ出し、その手に吸い込まれていった。
「な、なんですかこれ。」
・・・やはりこの力は妖術によるものだな。しかもかなり強い。
喰いきれるかどうかってとこだな。
やはり7年も遊ばせておくと、力が強大化してるな。
「くっ、」
「神哉様、大丈夫ですか!?」
少しキツイな、やるしかない。
《妖化・三ノ尾解放》