5:訓練
次の日の朝、起きて朝食を食べに行くと、
「おはよう要。」
「はよ~なんだ神哉、眠そうじゃん。」
「ああ、考え事しちゃってな。
そういうお前はぐっすり寝れたのか?」
「おう!俺が寝れなくなるなるほど考える頭があると思うか?」
「ないな!」 アハハハハ
こんな風に笑いあうのも悪くはないな。
食堂に行くと、やはりいつものメンバーで集まった。
「おはようございます。シンくん。」
「おはよう、ひかり。」
「俺もいるんだけど・・・」
「すねないすねない、ひかりにはシンくんしか見えていないだけだよ。」
「ちっちちちち違うよ///ご、ごめんね要くん」
「全然いいよ、それにしてもお熱いこったなー神哉。」
「そんなんじゃねーよ。」
いや、俺は今嘘をついている。
ひかりの気持ちは十分に分かっている。
だが、それは俺を人間だと思っているからだ。
そして、人間ではないことを隠しながら付き合うことはできないし、
秘密を言う勇気は今の俺にはないし、今の関係が崩れるのが怖くてできない。
いつか言える日が来るといいが・・
朝食を済ませた後、訓練場で訓練についての説明があった。
「皆、注目してくれ。今後の訓練方針についてはなす。
まず、土日は以外は訓練で、午前が武術、午後が魔術をやる。
その後は、魔術派、武闘派、またはその両方に分け、
専門に分け、訓練する。
そして1年間学園に通い、知識などを深めてもらう。
では、今日火曜なので、明日から行う。以上だ、解散。」
「というか、神哉の妖術士ってどうなんだ?」
「わからん、魔法系だと思うけど。」
「そうか。昼飯食ったら遊び行かね?」
「すまん、予定あるんだ。また誘ってくれ。」
「わかった。」
今日不安の正体がわかる。
勘違いならいいが、そうじゃなければ準備が必要だな。