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「今日も魔術の訓練を行う。

神哉以外は攻撃魔術の訓練だ。

神哉はほかの魔法の練習を行え。

以上。始め!」


「「はい!」」


 攻撃魔術以外と言われえてもな・・・

そういうのは相手がいないと使えない魔術だもんな。

どうすっか・・・




「おい黒田ァ、俺と魔法の特訓しようぜェ。」


「や、やだよ。僕全然使えないし。」


「そんなの気にしなくていいんだよォ。

お前に向かって撃つだけだからなァ。」


「そ、そっちの方がひどいじゃないかっ。」


「うるせぇ!」


(ちょうどいいや。こいつらにしよ。)


《狐火・不知火》


「おらっ!《火弾(フレイム・バレット)

はははっ、どうだァ。」


「「《魔弾(バレッド)》」」


 いじめっ子の三人は、黒田にひたすら魔術を撃ち続けていた。






 だが・・


「神哉君これはどうなってるの?

僕ここにいるよね。」


 なんと神哉の隣には無傷で、驚きを隠せない黒田がいた。


「これは、攻撃魔術じゃないからセーフだろ。」


「そっ、そうじゃないよっ!

なんで変なとこに魔術撃ってるの!?」


「俺は妖術師だぞ。

幻術が使えても何も不思議じゃないだろ。」


「そういうものかな・・・」


「そういうもんだ。

ほら、練習すんぞ。」


「えっ、いいの?」


「いやならやめるぞ。」


「やっ、やるよっ。」

 俺は、いじめっ子に対抗できる程度の力をつけられるような訓練と、

詐欺師の力を使えるように、最低限の協力をすることにした。






    ◇◆◇


「はぁっ・・はぁっ・・」


「まぁ、頑張ったと思うぜ。」


「も、もう馬鹿にされたくないんだっ。」

 その瞳には、確かに意思が宿っていた。


(だが・・・少し危ういな。復讐とか考えなきゃいいけど。)


「そうか・・・。でも詐欺師の能力を使えるようになっても、

危険な力だと思うから、何かを守る時以外には使うなよ。」


「うんっ、わかった!!

ありがとう。こんなにやさしくしてもらったのは初めてだ。

僕がんばる!」


「おう、頑張れ。」






「これで、今日の訓練は終了だ。

ご苦労だった。解散だ。」


    ◇◆◇


「今日はパスタと肉か!うまそうだっ!

なぁ、神哉?」


「サラダもあるでしょうがっ!」


「俺は神哉に言ってんだよ。

おまえじゃない。」


「はいはい、やめとけって。

沙耶も要も、もう食べようぜ。」


「「は~い」」


「そういえば明日の休みどうする?」


「どっか行くか?」


「おう、いいね。」


「沙耶とひかりはどうする?」


「いくよ。」


「シンくんが行くなら私も。」


「決まりだな。午後からでいいか?」


「ああ、じゃあ午前は少し訓練付き合ってやるよ。」


「神哉が手伝ってくれるなら百人力だな。」


「じゃ、また明日な!」


「おう、お休み」


「おやすみなさい。シンくん。」


「神哉おやすみ~。」



 久しぶりの休みだから楽しみだな。



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