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14:団長との試合

「本日はアルティナ様と、カルテニーナ様が訓練をぜひ見学したいと、

言ってくださった。皆、心してかかれ!!」


「「皆様頑張って下さいね。」」


「「はい。」」


「神哉、お前は俺とだ。こっちに来い。」


「分かりました。」

 周りの被害を考え、

最低限離れた場所に移動した。


タッタッタッタ

「神哉さんっ。訓練頑張って下さいね。」


「おう、ありがとな。でもいいのか?俺だけにやってて。」


「大丈夫ですよ!お姉様を見て下さい。」

 確かにアルティナ様は

邪魔になるんじゃないかと思う程、応援していた。


「さぁやるぞっ!来い。」

 木刀を構える姿は、なかなか様になっていた。


(こっちからいくのは、加減が難しいんだよな。)


「いきますよっ!!」

 実力を図るため、まずは小手調べ程度力で、

正面から殴り掛かった。


「良い速さだが、まだ動きが単純だな。」


「じゃ、もう少し強くいくぞ!」

 一段階速さを上げ、右左、上下と

フェイントを混ぜながら攻撃した。

だが、さすが騎士のトップというところか、

対応されてしまった。


「中々いい線いってるな。

少し強く行くぞ。これでやられるなよ!」


《斬鉄剣・剛打》

 単純故に強烈な、相手を叩き潰すためだけの一撃が襲った。

もし素人がこの技を見たのなら、木刀であるはずの物が、

真剣に見えるほどの圧力があった。


「少し厄介だな。自信失くすなよ。」


《狐手・柳風》


 団長が放った剣撃は、

まるで当たらないことが自然であるかのように

地面に激突した。


「んなっ!」


 攻撃を躱した後、神哉はすかさず首に手をそえていた。


「いかがですか?」


「降参だ。まさかここまでとはな。」


「団長も強かったですよ。」


「世事はよせ。だが、頼もしい限りだ。」

 悔しそうだったが、どこかすがすがしいような顔をしていた。





「神哉さああああーーーーん。

一緒にお昼ご飯食べましょうっ!」


「だからいいのか?「いいんですっ!!」

わかったよ。」


「やった!」


「会った時と随分変わったな。」


「こっちが素ですよ。知ってますよね?」


「ああ、食べようか。」


「はいっ。午後は見れないので、いっぱいお話ししましょうね。」


「わかったよ。」






    ◇◆◇


「で、魔族のこと何か分かったのか?」


「んー、国交などの関わりもなく、

周りの国にも手を出してはいないので、特にないですね。」


「そうか、簡単にはいかないな。」


「ムゥーー、そんなことよりももっと楽しい話をしましょうよ。」


「楽しい話?」


「例えば~、神哉様の世界の話をして下さいっ!」


「そうだな~、あっそうだ。

俺にはな、妹がいたんだけど・・・・・・






―――――――――――――――――――――――――――――――――――






・・・ってな感じだったんだ。」


「ふふふっ。面白い方々ですね。」


「そうだな。一緒にいて飽きないぞ。」


「少し羨ましいです。」


「何言ってんだ。お前もその中の一人だろ。」


「わっ、私もですかっ///

ありがとうございます。」


「お、おう。」


(この人は自覚があるんだか・・・)


「さ、さて、そろそろ用があるので失礼します。」


「俺も訓練があるから行くわ。」


「はいっ。頑張って下さい。」


「おう、ニーナもな。」




柳風は、柳に風という、相手に逆らわず、さらりと受け流すという言葉を参考にしました。

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