~プロローグ~
俺こと、狐我 神哉 (高校2年)には、少しいや、物凄い秘密がある。
人間の仲間として生きているが、実は只ならぬ狐である。
でもまぁ、人間の食物はうまいし、人間としての姿も金髪の地毛に切れ長の目まぁ俗にいうイケメンで背も百八十センチあるし、友達もいて、楽しくないわけではない。
両親である 狐我 神輔、狐我 霊華や、妹の狐我 霊奈もこの生活を気に入っているから人間の真似事も悪くはない。
「・・っと 学校行く時間だ」
「おにぃ~ 早く行くよ」
「今行く~!」
俺は一クラス担任含めて二十人の白志賀高校に通っている。
いつものように学校に行く途中、
「おーーっす、神哉!
おっ!まーた妹と一緒か。このロリコン!!だっはっは」
「んなわけねぇだろ!馬鹿か」
「おにぃ・・ 違うの?」
「上目遣いは止めてくれ・・
それと、引っ付くな!!」
「お前らカップルにしか見えねぇよ・・・」
「おにぃ、わたしここ左だからまたね~」
「おう!頑張って来いよ」
「うんっ!!」
「おいおい、そんながっかりすんなよ神哉。」
「してねーだろ!!」
と、この変な風に構ってくる勘違い野郎が
友達とでもいえる人間で、いかにもスポーツをやっているような体をして
いる五条 要だ。だが、スポーツをやっているわけではなく、
モテるためにジムに行っていて、しかもそれが行動に表れすぎているため、逆に引かれるという可哀そうな奴だ。
妹と別れ、学校に着き、
そして、クラスに入ると、
「おはよ~シンくん」
「はよー 神哉っ 要
二人共また一緒? あれあれ~~もしかして、できてんの?」
「「そんな訳あるかーー!!」」
「否定しすぎて怪しいなぁ~ ん~~?」
「こらこら沙耶ちゃんっ! それくらいにしましょう。」
「わかった、わかった」
さっきの奴らがおしとやかな口調で、黒髪ストレートの御手洗 ひかり、
調子乗ってる赤髪のアホ毛ガールが花山 沙耶、いわゆる女友達だ。
そして、二人共ジャンルは違うが美少女だ。
ひかりはお嬢様系で出るとこ出て、引っ込むとこは引っ込み、パッチリとした目と、綺麗な桜色の唇で、とても大人っぽい。そして、人当たりもよく、誰にでも優しくできるため、学校のマドンナ的な存在だ。
沙耶は、顔は整っているが、とても残念なことに、胸が慎ましやかすぎるのだ。本人もだいぶ気にしているようだが・・。性格は言うまでもなく、
ふざけた奴だ。
「はーーい、席着いて!」
これが俺らの担任教師、強面眼鏡女教師 厳田 理香子先生だ。
つり目で少し怖そうな顔をしているが、その顔立ちは美しく、
後ろで髪を縛っていて、素晴らしい体をしていて、
いかにも大人の秘書という感じだ。
だが、その厳しそうな容姿とは裏腹にとても生徒思いである。
「では、出席確認します」
ピカーーー
「なっ、なんだ!!」
「おい床光ってるぞ」
「どうなってんだ!!」
「扉もあかないぞ!!」
床には光る線のようなもので覆いつくされ、
扉は開かず、完全に閉じ込められた形となった。
『はいはーい、お静かにお静かにー
どうも~神様で~す。』
「「「なっなんだこいつは!!」」」
「おい!どういうことだよ!!」
『小さいことは置いといて、君たちはラングドール王国に召喚されたため、異世界転移してもらいまーーす。
んじゃ、それだけ。いってらっしゃーーい。』
パツンッーーーーーーーーーー
質問やコメントは読ませて頂きます。ので、よろしくお願いいたします。