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安倍晴明時空奇談 ー運命の二人ー  作者: 和路(わんじ)
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安倍晴明時空奇談ー運命の二人ー

不安定な日々が京の都を包みながら、月日だけがどんどんと過ぎて行った。

晴明からの提案された黒幕の敵を油断させる為の晴明が死亡したと言う噂を

晴明が紀の国へ旅立った後、頼まれていた忠行と保憲で町や貴族に噂を流し

最初は大騒ぎだったが、その話しもされなくなる程に季節も変わり、夏へと

移行していた。

晴明と再び離れる事となった都和香は、篁の希望もあり篁が宮中へ参内する

時は必ず、一緒に同行して篁の仕事が終了するまで、他の姫君達と過ごすと

言う事が、日課となっていた。

篁にとっては、何より目の届く所にいてくれる事が安心出来たし、何よりも

内心では、晴明が紀の国へ旅立っている間、都和香の側に遠慮なくいられる

と言う事と、自慢の都和香をお披露目出来ている事が嬉しかった。

日々の中で、このまま時が止まってくれれば、都和香との日々が続くのにと

思う日々もあり、都和香への叶わぬ想いは大きくなる一方でした。

一方、晴明の方は長い旅を終えて目的地の場所である、熊野の那智の滝へと

到着し、すぐに休む事なく修行に入り、毎日ほぼ、体がボロボロになる程の

厳しい修行を行なっていた。

元々、霊力に優れていた晴明であったが、今回無理を願い出て希望した禁忌

の十二神将召喚は、晴明がボロボロになる程になっても力を、より最大限に

上げなければ、人の肉体を持つ身としては扱い切れないほどに、十二神将の

力や霊力は強大な物なのでした。

修行に明け暮れ、季節は秋に移ろうとしていた。

那智の滝の山々も赤い紅葉で色付き始め、修行も最終段階へと入り、やっと

十二神将召喚の日を決めて、京にいる師の忠行に報告の文を極秘に出した。

それから何日か過ぎたある日、早朝から晴明はいつもの様に那智の滝で身を

清めていた。

そこへ突然、不動明王が現れた。

「晴明よ、久しぶりじゃ。精進しておる様じゃが、満願日はいつになる?」

「満願日は明後日を予定としておりますが、もしや京で何か有りましたか?」

「うむ、実はな菅原道真公の御霊が何者かにより、荒御魂(あらみたま)となり覚醒をさせられ

その負のエネルギーに同調して疫神達が溢れ出し、大変な事になっておる」

「なんて事だ・・・。忠行様に保憲殿はどうなさっておいでですか?」

「二人共、疫神退治で追われておる。数が多く必死に防ごうとしておるが、もう一つ

道長に呪詛が掛けられ始めた事に気付き、道長の屋敷で今は身動きが取れない状況だ」

「なんて事だ!思っていたより大きく仕掛けて来たか・・・」

「不動明王様、少し早まりますが私はすぐに十二神将召喚を開始します。私が京に戻る

まで、比叡山の良源殿に力を貸して欲しいと伝えて下さい。もう、動かれているかも

知れませんが、彼に時間稼ぎを頼むほか有りませんのでお願い致します」

「良源と知り合いであったか?分かり申した。しかと伝えよう!」

「不動明王様!後・・・その・・・都和香は無事ですよね?」

「案ずるな、篁がついており、自身の屋敷に強化な結界を張り、屋敷内で都和香の事を

守っておる様じゃ」

「そっそうですか・・・。篁殿が・・・分かりました」

晴明は少し複雑な気持ちになったが、すぐに気持ちを切り替えて十二神将召喚に集中

する事にした。

不動明王も良源の元へと向かった。

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