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安倍晴明時空奇談 ー運命の二人ー  作者: 和路(わんじ)
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安倍晴明時空奇談ー運命の二人ー

第五章  復活の章

晴明の体が光り出したのを見た篁は、早速晴明の肉体に施していた術を解いた。

術が解かれると同時に青白かった晴明の顔色が、みるみる良くなり晴明の手が

ピクリと動いたかと思うと、ゆっくりと晴明の両眼が開かれた。

「生き返ったのか?ここは・・・何処だ?」

「晴明殿、気分はいかがか?ここは私の屋敷です。貴方が倒れられた後、術を

施してここへ運ばせたのです」

「そうですか・・・。本当に夢ではないのですね・・・。新しい命よ、何とも

ありがたい事か・・・」

「篁殿の機転で、本当に助かりました。何とお礼を言えば良いか・・・」

「晴明殿、何処か痛む所や不調な所は無いですか?」

「ええ、今の所は無いです。傷も消えた様な気がする」

そう言ってそれを確かめていると、晴明の着物の袖から閻魔王から受け取った

秘符が、出て来ると光り出して、晴明の肉体の中に吸い込まれる様にして消え去った。

「晴明殿、閻魔王との約束事、お忘れにならない様にお願い致します」

「心得ております」

「晴明殿の無事も確認しましたので、都和香殿をお呼びしましょう」

「万が一を考えて、都和香殿には、自身の部屋で待っていてもらったのです」

「そうですか・・・。色々お気を使わせて申し訳なかった」

「いえ・・・。それではお呼びしましょう」

直ぐに都和香は慌てた様に部屋へと入ると、晴明の姿を見て安心した事もあり

晴明の元に駆け寄り、抱きつくと涙が溢れ出した。

「都和香・・・。心配を掛けたね、すまなかった・・・」

晴明のその言葉を聞き、色々な思いが溢れ出して、晴明の胸の中で思い切り涙した。

篁は、そんな二人の様子を見て、いたたまれず、そっとその場を去った。

それからどれだけの時が流れたのか、都和香は泣き疲れたのと安心した事もあり

晴明の胸の中でそのまま眠ってしまいました。

晴明は眠っている都和香の髪を撫でながら、しばらくの間都和香の事を愛しむ様に

眺めていましたが、何かを決意すると、都和香を抱き上げ寝床へ寝かせると、篁の元へ

向かい、自分の目的を伝えると直ぐに師の忠行の屋敷へと帰って行ったのでした。

季節は梅雨へと入っていた。

またしばらく離れ離れになる事をまだ知らない都和香は、眠り続けていた。

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