安倍晴明時空奇談ー運命の二人ー
そこへ閻魔王がやって来ると、晴明に一枚の符を与えた。
符には蓮の花が描かれていて、その花の上に炎の形があり、その炎の中に
星形の形が施されている物で、その星形こそ晴明がこれから先に使用する
五芒星と呼ばれる物で、千年以上過ぎた現在も京都の真如堂に時を越えて
横死に遭わない様に、厄除けを兼ねて人々の為に売られている。
「閻魔王、この符は一体どの様な物なのですか?見たことがない・・・」
「その符はこの閻魔王宮秘中の禁符(結定往生之秘印けつじょうおうじょうのひいん)と言う物だ」
「この符を持ちたる者は天寿を全うして、横死に事故や災いを寄せ付けぬ効徳がある」
「つまり、横死になっているそなたに使う事で現世へと復活してもらう」
「だが、先程も申した通り禁符であるからそなたが復活した後、この符を覚えておいて
新たに現世で作成をして、一人でも多くの魂を救う事で符の解禁の罪は消える」
「忘れる事無く、頼みますぞ。さあ、時が来た、復活されよ」
閻魔王がそう言うと、晴明の霊体は符を持ち現世の肉体へと戻って行った。
そして、今度はその後を追う様に、篁は都和香を連れて同じ様に現世へと戻って行った。
平安時代の現世へと到着した篁と都和香は急いで、晴明の肉体の眠る篁の屋敷へと
戻って行った。
屋敷へと到着すると、晴明の肉体の眠る部屋へと二人は足早に向かった。
二人が部屋へと入ると横たわる晴明の肉体の体が急に光り出した。




