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安倍晴明時空奇談 ー運命の二人ー  作者: 和路(わんじ)
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安倍晴明時空奇談ー運命の二人ー

「閻魔王様、篁ただいま到着致しました。都和香殿の事もお連れ致しました」

「篁よ、ご苦労であった。これで揃ったな」

「閻魔王様、晴明殿の事ですが、この篁からもお願い申し上げます。なにとぞ

そのお力にて、晴明殿の復活を懇願致します」

「分かっておる・・・。今、不動明王からも願われた所だ」

二人の会話の中、都和香は晴明の姿を見て思わず晴明の元に駆け出していた。

晴明もまた、都和香の姿を見て都和香の元へと同じ様に駆け出していた。

「晴明様、間に合って良かったです。もし間に合わなかったらと思うと・・・

もう、胸が張り裂けそうで・・・。本当に良かった・・・」

そう言って、我慢していた想いが溢れて涙が止めどもなく流れ出した。

そんな都和香の事を、晴明はしっかりと抱き留めた。

「都和香殿、すまなかったね。そんなに辛い想いをさせていた事、どうしたら

償えるだろうか?」

「あの時、自身の油断から命の危機に落ちて、とにかく都和香殿の事だけは

何としても守り抜きたかった・・・。本当に不甲斐なかったと思うよ・・・」

「本当にすまなかったね・・・」

「もういいんです・・・。こうやってちゃんと会えたし、間に合ったのですから

それに・・・晴明様はあの時、良く頑張ってくださったと思ってます」

「都和香殿・・・。ありがとう」

再会を喜び安堵する二人に閻魔王が話しかけた。

「晴明よ、いや・・・晴明殿貴方は本当に神とならなくてはならない存在なのだ」

「それに加えて、あの場で横死するはずでは無かった。そなたが思うている都和香は

本来、未来の世界に存在する者。ゆえに、あの場に本来いる事は無いはずであった」

「それ故に今回は、そなたを復活させるだけの理由となり、我が秘印を解禁して

蘇らせる事が出来る」

「その前に二人には、きちんと前世を思い出して貰わねばならない。そなた達二人に

未来がかかっておる」

「都和香殿と私に未来がかかっているとは一体どう言う事なのですか?」

「そうじゃの、まず早い段階で宿命付けられているのは京の都を救う事。救うのは

勿論晴明殿だ。そしてこの先支えとなり、そばにいる役目が都和香なのだ」

「とにかく、あまり時間が無い・・・。都和香からまず準備に入ろう」

「都和香よ、そなたは生きた生身の身じゃから、まず晴明殿と同じ幽体となって

もらうぞ」

「閻魔王よ、その様な事をして大丈夫なのですか?都和香殿まで死者になって

しまう事は無いのでしょうね」

心配になった晴明は、黙ってられず閻魔王に詰め寄り尋ねた。

「晴明殿、本当にそなたは都和香の事となると人が変わるの。大丈夫じゃ」

「そうですね・・・。申し訳ない・・・」

晴明は閻魔王に謝りつつ、赤面し耳まで赤くなり、そのやり取りを聞いていた

都和香も、照れ臭くて同じ様に赤面して思わず下を向いた。

「さあ、都和香よあちらに見えておる台座の所へ行って、その台座の上に身体を

横たえるのだ。良いな・・・」

「はっはい。分かりました」

都和香は言われた通り台座の所へと向かった。

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