安倍晴明時空奇談 ー運命の二人ー
そう言うと晴明は、素早く呪文を唱え始めた。
すると失神していた従者は回復して目を覚まし、状況が分からず戸惑っている様子の
従者に、晴明はきちんと説明して安心させました。
「さあ、これで皆無事に屋敷へと帰れるでしょう」
「晴明様、本当に色々ありがとうございました」
「晴明殿、都和香様の事助けて頂き心からお礼申し上げます」
「こちらこそ、大変失礼をした」
「今夜はもう妖気も消えましたから帰りは大丈夫でしょう」
「都和香殿、明後日に又お会いしましょう。楽しみにしています」
「はい、私も楽しみにしています」
都和香と桃花は牛車へ乗ると、晴明に軽く一礼し従者と共に屋敷へと帰って行った。
晴明も牛車が見えなくなるまで見送ると、自分の世話になっている屋敷へと帰った。
屋敷へと到着した二人はすぐに、篁の部屋へと呼ばれました。
「桃花!!何故この様な時刻になったのだ!」
「私はもっと早く帰る様に言っておいたはずだ!」
「もっ申し訳ございません・・・」
「あっあの篁様待って下さい。私が悪かったのです」
「桃花に無理を言って長居してしまったので、桃花に罪は無いんです」
「都和香殿・・・」
「はあ・・・分かりました。とにかく無事に戻られたという事で良しとしましょう」
「しかし都和香殿、貴方は大事な役目のある大切な方なのですから、そこのところは
もう少し自覚を願いたいですな」
「はい、すみませんでした・・・」
「最近、この京では何故か沢山の妖魔や怨霊が増えていて犠牲になっている者が多く
そんな現状なので、早く帰宅する様に申し付けていたので本当に心配していました」




