安倍晴明時空奇談 ー運命の二人ー
「分かりました。その様に晴明には申し付けておきます」
「父上、そちらのお方と晴明とはどの様な関係性で?」
「ああ、こちらのお方は小野篁殿と申して、晴明の未来を
大きく変え救う為、手を貸してくださる方と申しておこう」
「そうですか、貴方が小野篁殿ですか。宮中でのお噂は、
色々聞き及んでいます。しかし何故貴方が晴明を?」
「は!いかん、父上に篁殿これから急ぎの用事がありますので
これで失礼させて頂きます」
「うむ分かった・・・。では保憲頼んだぞ」
「はい」
そう言うと保憲は足早にその場を去って行った。
「では忠行殿、私もそろそろこれで失礼させて頂きますね」
「篁殿、本日はわざわざ来ていただき申しわけなかった」
「いえいえ、忠行殿も何かと大変なご様子ですし私の方も
例の件、早められる様に取りかかりましょう」
「何かあればいつでもお呼び下さい。まあ、忠行殿がそばに
おられるから大丈夫でしょう」
「いやいや、わしなど役立たずです・・・」
「いいえ、忠行殿がおられたから神もまだ闇に堕ちずに
この世界も救われているのです」
「そう言ってくださるか・・・。有難いことだ」
「お互い頑張りましょう。それではこれで・・・」
篁はそう言うと、部屋を出て自身の仕事へ戻って行った。
一方その頃、篁の屋敷の方では都和香のお香作りが完成していた。
「何て良い香りなのでしょう・・・。都和香様素晴らしい成功です」




