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安倍晴明時空奇談 ー運命の二人ー
「心配させてしまったのね・・・」
「桃花さん、心配掛けてごめんなさい」
「そんな、謝って頂く事はございませんし
どうか私の事は桃花とお呼び下さいませ」
「えっでも・・・」
「都和香様、私は都和香様の世話係なのですから
そう呼んで頂かないと私が叱られます」
「お気遣いなさらなくても、それがこの世界での
平安時代の貴族世界の一般なのですから」
「そうなんだ・・・。分かったわ、これから先は
ちゃんと桃花と呼ぶ様にしますね」
「はい、お願いいたします」
「それでは都和香様、お支度を致しましたら後で
この時代の、一般的なお作法のお勉学をしたいと
思っております」
「それが終わりましたらお香作りをお手伝いして
都和香様の香りを完成させましょう」
「お作法に勉学ね・・・」
都和香は小声でそう言うと苦笑いになったものの
お香作りには凄く興味が湧いた。
「桃花、あのねお香の事なんだけど桜が今、凄く
満開でしょう?だから桜の花びらや桜葉を使って
桜のお香を作って見たいのだけど、出来るかな」
「大丈夫だと思います。実は母が香合わせの名人
の一人でして詳しく聞いて参ります」




