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安倍晴明時空奇談 ー運命の二人ー
第ニ章 出会いの章
チュンチュンと鳴く雀の声と妻戸から来る暖かい風で
都和香は目を覚ましました。
「ああ、もう朝なんだ・・・」
「色々考えてて、あんまり眠れなかったな・・・」
「やっぱり夢じゃなくて本当に平安時代にいるのね」
そう 言って都和香は改めて実感した。
廊下の方から外を見ると、何とも美しい青空が広がり
爽やかで暖かい風が桜の花びらを運んで来ました。
「何て清々しい情景なのかしら・・・」
「それに空気も私がいた時代とこんなに違うもの?」
都和香がぽつりと語っていると、そこへバタバタして
急ぎ足で息を切らしながら桃花が慌ててやって来た。
「都和香様おはようございます」
「遅くなって申し訳ございません」
「昨夜はゆっくりとお休みになれましたでしょうか」
「桃花さんおはよう」
「何だか朝から元気いっぱいな感じですね」
「あっはい。私の取り柄は元気だけですから」
「本当に桃花さんといると楽しくて元気になるわ」
都和香は何故か桃花と接していると心が暖かくなって
本当に元気になってくるのでした。
「都和香様の笑顔が見れて安心いたしました」
「昨日はお顔の色も優れてない様子でしたしお身体を
心配しておりした」




