圧倒的情報不足
ー圧倒的情報不足ー
まばゆい朝日の輝きで俺は目を覚ました。
俺が今いるのはどこかの山の森のなか、木々の間から木漏れ日がもれてきて、ちょうど俺の顔あたりを強く照らしていた。
「…、はっ!あの神様?のやつ説明もせずに!
って、え?ここどこ?」
神様?への怒りもあって飛び起きた俺は言葉とともに、あたりを見渡した。
「どこかの山の森の中だろうけど、ここどこだろ・・・ 」
周りには大量の木があるだけで特になにかがあるわけでもない。
とりあえず自分の体を確認してみる
当然のことながらちゃんと体が存在している
「ホントに体は復活するんだな」
神様?が転生間際言っていたことを思い出し確認していた。
突然のことに戸惑いながらも、周りの状況やここがどこなのかを掴みたくて、俺は山の下の方に歩いて行こうとした。すると・・・
ドカン!!バババ!!ドカン!!
山の下の方から突然の爆音が鳴り響いた!
「うお!なんだこの音 どっかの飛行機でも墜落したのか?」
俺は突然の音に驚き尻餅をついた。とても、痛かったがそのタイミングであることに気がついた。
「ん?なんだ?この端の文字は?」
自分の目線の先に何か文字が書いている。
「緊急メッセージ?なんだこれ?ってか、これってどこに書かれてるんだ?」
目線の先の文字はどうも地面では無く、視界の端に固定されているものみたいだ。
「そのほかの武器、アイテム、ステータス、メッセージって、なんだこれ?」
よくわからないが、視界の端の緊急メッセージというものが点滅しているので、無意識のうちに手で触れていた。
【メッセージ:近くに戦闘反応 至急警戒されたし】
そのように点滅していたメッセージが変化した。
「もしかして、これはゲーム内でよくある、サポート機能みたいなものなのか?」
昔よくやった、ゲームでもこんな風にサポート機能がついていた。流石に現実にはこんなもの見たことがなかったが、これならホントに・・・
「あの人が言うように、異世界に転生しちゃったのか・・・ でも、こんな変なもの付いてたら…」
信じられなかったが、ホントに異世界に転生してしまったみたいだ。
アニメや漫画でよく見たが、現実としては受け止めて見ないので楽しそうだと思っていたが
「俺、これからどうするんだよ…、てか、転生に関する説明…」
明らかに知識不足である。どうするにも勝手がわからない異世界でいきなりメッセージがきて、メッセージがきて?
「ああ!緊急メッセージがきてるんだった!ってヤバい、ヤバい!戦闘反応が近くにあるって、異世界来て早々の俺とか即死だろ!」
俺は急いで、下に行くのを変更して、山の上の方に逃げて行くのであった。