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異世界サバイバル ~チートって何?美味しいの?~  作者: ハニービー
異世界で新たな冒険と共に
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 お酒というのは、酵母菌が果汁に含まれる糖分グリコーゲンを取り込み、アルコールと炭酸ガスに変質させた物です。

 言ってみれば、微生物の排泄物。

 それを我々人類は二千年以上その微生物の小便と屁を作り続け、時に一本のボトルに何百万円とお金をかけるのです。

 微生物万歳!



 白苺酒は一次発酵が落ち着き、熟成の段階に入っています。このまま熟成が進めば炭酸ガスが抜け、ワインのようなお酒になるでしょう。設備が無いのでほぼ猿酒ですけど、少量のアルコールの薬効は見過ごせませんよね。

 アルコール度数はビール以上ワイン未満、勿論このショワショワ微炭酸も堪りません!


 僕が密かに風呂上がりの晩酌を楽しんでいると、隣にネイがやってきました。

 それからの記憶がありません。疲れていたせいか、コップ一杯のお酒で酩酊してしまったようです。

 しかも朝起きたらネイと一緒のベッドで寝ていました。

 お互い着衣に乱れが無いので、不埒はしていないようです。良かった・・・もし何かあったとしたら、記憶が無いなんてもったいな過ぎ・・・

 では無くて!もし赤ちゃんが出来てしまったら、この状況では母子の命に大きく係わります。

 だから僕はネイとは一線を越えません!この問題が解決するまでは!!

 妊娠ダメッ!ゼッタイ!多分!

 いや待てよ、先生スライムパックでコンドー・・・ダメダメ!


 ネイは、僕の腕の中で起きても全然平気なようで、一人で焦っていた僕が馬鹿みたいです。




 

 さあ、日常に戻ってルーティンの狩りです!

 ここの所保存食ばかりだったので、新鮮な食べ物が欲しいです。

 お肉はすぐには食べられませんが、早く食べたければ早く狩るしかありません。ついでに森の各所に夜行性動物用の括り罠もいくつか仕掛けておきます。


 今日の猟果は雉のようなきれいな羽の山鳥と、大型犬サイズの猪シルエットの羊のような動物です。

 例によって川原で処理した後、先生スライムパックで川底に沈めます。


 ついでに川辺に生えているクレソンのような山菜を摘んで帰りましょう。おひたしにもスープにもなります。



 美味しいお魚のお昼ご飯を食べて、午後からは色々作ります。

 フライパンと鍋、ケトル、薄刃の包丁、縫い針、彫刻刀のような刃先を作ったところで、水銀先生マーキュリースライム打ち止め・・・

 残念です。また落ち着いたら狩りに行きましょう!

 端材でS字フックを作ってキッチンの壁に吊るしておいたら、機織りの休憩にお茶を淹れてくれたネイが驚いています。

 ついでに親蜘蛛の糸玉をネイに見せたら、驚愕の表情で絶句していました。

 好きに使っていいという風に伝えました。好きに使ってスケスケして下さい。ぜひ!


 ネイは今回の収獲に全て驚いていました。親蜘蛛の魔石を見せた時は気絶しそうでした。

 親蜘蛛はタナボタだったので、僕は一切苦労してないんですけどね・・・


 バスタードソードの鞘を黒トンボ革仕上で作り終え、片鎌槍の柄を改めて作ります。昔のお侍さんの槍の長さは随分長いらしいです。

 本田忠勝の蜻蛉切が二丈と言いますから6mですね。結城秀康の御手杵は全長3.8m重量22kgといいます。僕には無理無理。

 よって2m程の柄を付けた短槍にします。穂を付けたら3m近く、これでも短槍です。あるアイデアが浮かんだので、材料が手に入ったら改良しましょう。



 さて、晩御飯の前に今日もお風呂に入りましょう!

 今日も一日良く働いた。労働の後のお風呂とご飯は何故こんなにも幸福感をもたらしてくれるのでしょう。

 そして何故ネイは僕と一緒に寝るようになったのでしょう?

 当然のように僕のベッドに入って来て、僕の腕に絡みつくようにして寝ています。

 望むところですが、我慢するのが辛すぎ・・・

 

次回

嫁目線から

ダーク小話二話連投


ブクマ、評価有難うございます!

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