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異世界サバイバル ~チートって何?美味しいの?~  作者: ハニービー
異世界で新たな冒険と共に
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 心配していた水漏れも無く、完璧にお湯も沸かせます!

 嬉しくなって、樹脂先生アクリルスライムでお風呂椅子、洗面器、使いもしないシャンプーハットまで作ってしまいました。


 そうこうしているうちにいつの間にか日も落ち、辺りはすっかり暗くなっています。

 こんなに暗いのにも気づかずお風呂作りに熱中していたなんて、よっぽど僕はお風呂に入りたかったんでしょうね。


 ネイの様子を見に行くと、ちょうどいいタイミングで起きたみたいです。

 寝ぼけ眼でベッドの脇に立つ僕を見ると、猫のようにすり寄って来ます。何という可愛い生き物でしょうかね!

 早速ネイにお風呂のお披露目です!


 ネイはお風呂が何なのか判らなかったようです。

 怪我が回復してからは、タライにお湯を張り、行水のようなお風呂をしていたようですが、こっちの世界ではバスタブに浸かるという事はしないのでしょうか。


 なんとかボディランゲージでお風呂の使い方を説明しても、あまりピンときた様子がありません。

 とにかく入ってみなさいと、一番風呂を譲りました。





 なかなか出て来ません。僕だってお風呂入りたいのに。

 ひょっとして湯あたりでもしてたりして・・・

 心配になった僕はお風呂のドアを強めにノックしてみました。

「Faaaaaa・・・」

 気の抜けた声が聞こえます。

 とりあえず一安心しました。

 もうしばらく待ちますか。実際にお風呂に入ってその良さに気付いたのでしょう。長風呂は気に入ってくれた証拠です。




 まだ出て来ません。もう一度ノックします。

「Fuaaaaau・・・」

 幸せそうな声が聞こえます。



 結局ネイが出て来たのはそれから小一時間経ってからでした。

 その間僕は晩御飯の支度をし、水銀先生マーキュリースライム素材でロウソクランプの反射板を作り、バスタードソードの柄を削り、黒トンボ革で仕上げ、鞘になる木を大体の大きさになるまでカットするという作業をしていました。

 我ながらつくづく働き者だと思います。


 ネイは改造パーカーの上下を着て、濡れ髪に布を巻いています。当然ですがノーブラです。

 先生スライムサンダルをつっかけて、まるで銭湯帰りのおねーちゃんです。フルーツ牛乳を手に持ってないのが不思議なくらいです。

 眼と口元は蕩けきっていて、いかに至高のひと時だったかを、明確に物語っています。

 めっきりと女性らしくなった体でそんな無防備な姿を晒されると、襲わない方が失礼な気がしますよね!

 とにかく冷たい水を飲ませて水分を補給させましょう。


 二人で夕食を済ませ、沸かし直したお風呂にやっと入れます。

 細長く大きなバスタブに浸かって天井を見上げ、湿気対策で内壁コーティングしなきゃなー何てことを考えます。天窓トップライトなんかも付けて星見風呂とかもいいかも・・・

 足を伸ばせるお風呂って夢でした。まさか異世界で叶うなんて・・・やっぱり異世界サイコー。


 体なんか知らない内に凄く筋肉が出来ました。腹筋シックスパックなんて自分史上初です。

 それにしても今回結構頑張ったなーと思います。

 ダンジョンを探索して大立回りを演じ、大量の素材をゲットしてわずか半日でお風呂まで作りました。

 自分にご褒美が有ってもいいですよね!

 お風呂上りにぜひ、あれです!





 きゅー!白苺酒美味しー!!

 

ブクマ、評価有難うございます!

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