表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界サバイバル ~チートって何?美味しいの?~  作者: ハニービー
異世界で新たな冒険と共に
79/190

65


 皆さん虫ってお好きですか?

 僕は大嫌いです。

 特に足の一杯あるムカデとか、ゲジゲジとか、蜘蛛とか・・・

 大きいのが出ると、ヒャッとか声が出ますね!



「ヒャーーーーーーーーーーーッ!!」



 激しく後悔、激しく後悔、激しく後悔!

 来るんじゃなかった、来るんじゃなかった、来るんじゃなかった!

 ああ、もう無理、絶対無理、夢に出るこれは夢に出る!


 現在僕はダイゴロー号のグリップを握り、猛烈なスピードで洞窟の奥に向かって傾斜を駆け上がっております!

 後方には、4m程の双頭のムカデが一匹、1m程のゲジゲジが数匹、サッカーボール大の胴体の蜘蛛が・・・数え切れません!

 デスペアパイセン!仕事してーーーーーーー!

 洞窟のモンスターにはデスペアパイセンのご利益は通じないようです。てことは皆さんパイセンよりお強い?

 そんな事考えたくありません!

 

 道?は傾斜を登り、左に支道、正面に洞窟の壁沿いをらせんのように登って行く岩棚が伸びています。

 支道は見た感じ暗く、深そうです。対してらせんの岩棚は岩壁の隙間から若干漏れる外光が差し込み、また、入口からの光もあるので、全景が見渡せる程ではありませんが、何とか視界が確保でき、まだ救いが有ります。

 て言うか、この状況で暗がりに入って行くなんて無理!



 しばらく前。

 僕は洞窟の入り口に足を踏み入れ、立ち止まって内部を観察してました。

 中は、所々岩壁のひび割れのような隙間から、エンジェルロードのような光が差し込み、真っ暗では無い物の、細部まで見渡せる訳ではありません。


 内部は巨大な空洞で、塔のような岩山そのものがくり貫かれたような印象です。陸橋のような橋が幾重にも架かっていて、天井は見えませんね。広さはどうでしょ、かなり広いとしか言えません。

 地面は起伏が多く、大雑把に言うとすり鉢状に沈み、大きな岩や石筍のようにそそり立った岩がそこかしこに散在しており、例え明るくても全体の把握は出来ません。


 空気は少し湿っていて、蝙蝠等の糞の匂いはしません。勿論ゴブさんの洞窟とは比べ物にならないくらい快適空間でした。

 ただ多少の、何て言うんだろ、生臭いような生物的と言うような、そんな匂いがします。確実に何かは居るような雰囲気はありました。

 

 そして入って五歩目です、五歩目!

 背後で、ドサッ、ゴロン、ゾワゾワ、ズリズリって音がしたんです。

 あまりに剣呑で不吉な音に首の毛が逆立ち、物凄い勢いで振り返ると、そこには入口を塞ぐように、件の二股大ムカデが居たわけで・・・


 追われ追われて爆走しているうちにゲジさん合流。

 その内何かグチャっとひき潰したと思ったら、さわさわさわさわさわさわさーーーーーっと大蜘蛛の団体さんの登場!


 そして今全力で叫んでます。


「ヒーーーーーーーーーーーーーーーーーーヤーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」

ブクマ、評価有難うございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ