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一体ゴブさんはどこから武器を調達しているのでしょう。
不思議です。
ゴブさんは火を使います。しかし、ゴブさんの巣の有る洞窟を調べても、精錬所も無ければ鍛冶場も有りません。
人を襲って奪い取ったというのも考えられますが、この森はそうとう深く、ここまで入り込む人なんて居るのでしょうか。その前にこの世界に人類は存在しているんでしょうかね？
僕も森を脱出して人里を探したいのですが、地理や水場も解らず森の中で迷子とか考えただけでもぞっとします。
ラノベでテンプレスキル、鑑定と無限収納なんて便利なもの持って無いですからね。
欲しいなー、無限収納・・・普通に考えたらあれだけで無双出来ますよねぇ。
僕なんか、水運ぶだけでヒィヒィ言ってますもん。
あ、拠点の水道はとりあえず完成しましたよ！もう嬉しくて嬉しくて、喉も乾いてないのにお水たらふく飲んでお腹壊しちゃいました。
今は地面に溝を掘って間に合わせの排水をしていますが、建物が出来たらそれに合わせて水回りの工事ですね。
モノ作りは楽しいです！
ゴブさんの話に戻りますね、遠くから隠れての不意討ち狙撃で二人倒し、向かって来るゴブさんをこれまた弓で二人射殺、投げ槍で一人、木槍で二人刺殺、三人撲殺しました。
位置を調整し、必ず一対一で戦えるようにした作戦勝ちです。
最後は一人づつ岩によじ登ってくるゴブさんを、もぐら叩きのように叩くだけでしたし・・・
しかし、ゴブさんに代表されるモンスターの怖い所は、自分たちがどんなに不利でも最後まで向かって来るファイトです。野生動物なら逃走する場面でも、モンスターは襲ってきます。
だから、止めは残酷なようでもしっかりと刺さないといけません。恐るべし、ワカチコ！
ゴブさんたちに心ばかり手を合わせ、装備を回収します。
槍二本。
棍棒三本。
小剣一本。
短剣一本。
戦槌一本。
斧一本。
弓一張り。
が、戦利品です。この内弓と棍棒は廃棄です。
粗末な防具も不衛生で気持ち悪いので廃棄です。サイズ合わないし・・・
一番嬉しいのは戦槌ですね！今まではゴブ斧の背をハンマー代わりにしてましたけど、やっぱり危ないし、ちゃんとしたハンマーが欲しかったのです。
ノコギリとか釘とか寸胴鍋とか刃の薄い包丁とかハサミとか縫い針とかお風呂のボイラーとか元の世界に繋がってるスマホとかカップラーメンとかカレーのルーとか炊き立てのご飯とか冷えたビールとかを武器にしてるゴブさん居たらいいのに。
ゴブさんの洞窟には目ぼしい物は有りませんでした。
というか臭過ぎて息が出来ません。糞尿の匂い、腐敗臭、生臭い匂い、その他さまざまな匂いに満ち満ちており、目も開けられない刺激が有ります。
病原菌も怖かったので、さっさと退散です。
その場で拾った装備を分解し、金属パーツだけを持ち帰ります。
重いし邪魔になるし、どうせ作り変えますし、金属パーツは徹底的に洗浄して錆を落として研ぎ直す等のメンテナンスをしなければならないからです。
さあ、もう一仕事です！
