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異世界サバイバル ~チートって何?美味しいの?~  作者: ハニービー
異世界はカレーの匂いと共に
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4

 

 何とか川の傍の森に逃げ込みます。

 矢の雨は降り止みましたが油断は出来ません。何しろこんな事になったのも、僕が迂闊にバスから離れ、森に入ったのが原因だからです。まあ、仕方なかったんですが・・・





 そう、あれは会社の三連休を利用して一泊二日の温泉旅行に行くために、僕は高速バスに乗ったのでした。男一人の一泊二日、持っていく荷物もほとんどありません。学生の頃から愛用しているメッセンジャーバッグで一つでオーケー。身軽です。

 僕の会社は交代で連休をとるため、お休みは変則です。小物の買い付けに海外出張なんて事もたま~~にありますしね。その日は平日ともあって、乗客は少数のようでした。今思えば不幸中の幸いです。小さなお子さんが乗ってなくてホント良かった。

 僕が中ほどの席に座ってしばらくしてからアナウンスが入ります。どうやら僕が最後の乗客のようでした。

 ここんところの残業でちょっとだけお疲れだった僕は、高速に入ったところで爆睡モードに入ったと思います。その辺の記憶は曖昧です。


 ふと目が覚めました。虫の知らせでしょうか・・・

所で虫の知らせの虫って何の虫なんでしょうね?ちょっとだけ気になります。

それは置いといて・・・

 バスはトンネルを走っています。腕時計を見ると出発してからまだ一時間しか過ぎてません。遠方の目的地のため、出発は朝早かったので今はまだ午前八時を過ぎたところ。朝食を食べてなかったので空腹で目覚めたのかも知れません。て言うかそれしかありません。虫の知らせとかそれっぽい事言ってごめんなさい。

 バッグの中には、駅のコンビニで購入したおにぎり三つとペットボトルのお茶が一本あります。ホントはカレーパンが食べたかったんですけど、バスの中であまり香りの強いものはどうかと思い、おにぎりにしました。

 ほかの乗客は見事にバスの前部と後部に分かれています。後部には僕よりちょっと若めの大学生っぽい三人組の男の子達と、僕と同じくらいのホスト系の男性とギャル系のおねーさんのカップル。前部は仲良し四人組と言った感じの女の子たち。それとやたらと大荷物のおじさんが女の子たちのすぐ後ろの席にいます。あとは僕だけ。

 うん、この位置関係では僕がおにぎりを食べても不快に思う人は居ないでしょう。気する人は気にするそうですからね。


 バッグを荷物棚から下ろそうと立ち上がりかけた時、それは起こりました。

 カレーの匂いがする!

 なんと言う事でしょう!後部のホストさんはカレーパン、学生さんはカレーまん、前部のおじさんに至ってはスギ屋のカレー牛丼特盛お持ち帰り、女の子たちもカレードッグを美味しそうに食べているではありませんか!そうか、チクショウ!僕はこの香りで起こされたのか!!






 あ、因みにこの時点で異世界転移したようです。

なんでだろ?話が進む気がしない・・・

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