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異世界サバイバル ~チートって何?美味しいの?~  作者: ハニービー
異世界はカレーの匂いと共に
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3


 「あ~~~~れ~~~~ッ!」

 我ながら古典的な悲鳴を上げ、滝を落ちて行きます。うん、綺麗な放物線を描いたと思いますよ。






 はっ!?

 どうやら少しの間ブラックアウトしていたようです。凄いですね!ブラックアウト!人生でなかなか使う言葉ではありません。例えて言うならあれです、トイレが詰まった時に使うスッポン、正式名は解りませんが、あれを頻繁に買う事は無いでしょう?あれを購入する時に思うはずです、自分の人生であと何度これを購入することがあるかと・・・



 すみません、思わず現実逃避してしまいました。


 改めて周りを見回しますと、どうやら滝壺から幾分下流に流された浅瀬のようです。気を失ったのはほんの一瞬のようで、川原の石の上にズルズルと這い上がった跡があるのを見ますと、何とか自分で這い上がって、そこで力尽きたようです。僕って凄い!やっぱりやればできる子だったのです!


 コホン


 川原の木々の間から、先程の滝が見えます。人間て凄いですね!あの高さから落ちて平気とは!

 目測30メートル程もありましょうか、その瀑布の姿は圧巻です。頂上には綺麗な虹がかかっております。生きてるって素晴らしい。周りでさえずっている小鳥さん達も、僕を祝福してくれているようです。ほら、滝の上の岸から見える緑の小鬼さん達も僕に手を振ってくれています。


 おーい、おーい、僕は生きてるぞ~!


 お返しに僕も左手を大きく振ります。あれ?なんか握ってる。

 くの字に折れた小鬼さんの槍です。溺れる者は藁をも掴むとはよく言ったものですね!昔の人の言葉には様々な含蓄があり、ホントに感心します。


 周りにパラパラと何かが降ってきます。これは矢ですね、本物を間近で見るのは初めてです。槍もですけど。

 どうやら先程手を振ってくれていた小鬼さんは、僕にではなく仲間の注意をひくために手を振っていたようです。


 ヒュン、ザシュッ!


 僕のすぐ足元に矢が飛んできました。あの小さな弓で、しかもこの距離でよく正確に狙えるものです。生き物の可能性って素晴らしい!

 そこで我に返ります。


「どっせ~っ!」


 何を呑気に構えているんですか僕は!

 一目散に逃げようとします。


「ま、・・・ぶえっくしょんっ!」


 まって何?まあそれは置いといて体が思うように動きません!それもそのはずです。朝から何も食べずに森を走り、川に流され、滝に落ち、しかも季節は5月の始め、冷たい水につかり、パンツ迄びしょびしょに濡れて、スニーカー(BCD MART¥2980)は歩けば ガポン、ガポン、て音がします。

 水面に打ち付けられた時の衝撃でしょう、全身打ち身のように痛いですし、膝はガクブルです。


「さ、寒い・・・」


 茶色いコットンのジャケット、ベージュのチノパン&黒の長袖ポロシャツ(ファッションセンターシモムラ・・・もういっか)も水に濡れてジャンジャン体温を奪っていきます。

________________________________________________ 

あれ?話が進みませnねぇ・・・


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