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拠点選びは悩みますね。
とりあえず思考を整理するためにも絵地図でも描いてみましょうか。
ところで皆さん腕時計で方位を知る方法が有るの、ご存知です?
ふふふ、僕は知ってます。
まずは腕時計を地面と水平にします。続いて短針を太陽の方向に向けます。短針と文字盤の12を等分した方角が南です。どうですか?凄いでしょ?簡単でしょ?
でも一つ落とし穴が有るんです。
僕の腕時計はデジタルなんですぅ!
・・・ふう、どうやら僕も調子が戻って来たみたいですね。
まあ、実際にはうろ覚えなんで突っ込まないで下さいね。北半球だとか南半球だとか、午前だか午後だかも考慮するんだかしないんだかも覚えて無いですしね。
バッグの中のシステム手帳のフリーページに簡単にバスの場所、川の場所、滝、今朝のキャンプ地などを大体の縮尺で記していきます。
描き終わって思いました。
だから何だろう。
情報も少ないし、正確でもない。何か役に立つのかな?
でも、これから探索を続けて埋めていくのも面白いかもしれません。例えばゴブさんの縄張りとかのチェックとかにも使えるかも。よし、後で清書しましょう。
さて、バスの中の役に立つ物でも探しますか。まずは火が熾せる道具が欲しいです。それはもう切実に欲しいです。
そしてふふふ、僕は知っているんです。簡単に火が熾せる方法を。しかも今度は確実です!弓式じゃないですよ。以前バーベキューの悲・・・楽しい思い出をお話しましたよね、あの時にあんまり火が点かないんで、他に方法が無いか調べたんです。その時見つけたやり方です。
今度も簡単ですよ、用意するのは乾電池とガムの包み紙です。
まず、ガムの包み紙を縦に三等分します。切り取った包み紙を砂時計の形にさらに切り取ります。くびれの部分は2mmくらいです。後は包み紙の表面を電池のプラスとマイナスに接触させるだけです。
くびれの部分が発熱し、あっという間に燃え上がります。そこにすかさず焚き付けるという寸法です。
簡単でしょ?これでお魚を美味しく焼けます。遠火で焼き締めて水分を飛ばしたら、二、三日日持ちのする食料になるでしょう。
さあ、張り切って捜索しましょう。バスの中なら電池有るかも知れませんし、誰かガムでも残してないでしょうか。
あ、百円ライター落ちてた・・・・