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すんません。
突然の出張で・・・
と言う訳で更新遅れました。ごめんなさい。
なーんてね!
自分でも分からないのに何で自分を見てるゴブ色の描写が出来るんですか!
当然警戒してますよ~、完全では無いにしろ、そこら辺はね、基本です。
獲った魚を捌きましょう。三枚おろしなんてやった事有りません。ですので、適当に鱗を取って、頭を落とし、内蔵を抜きます。もうこれだけで涙目です。滑るし生臭いし、血はドバドバ出るし・・・。
でも頑張って全部捌きました。全員がお腹一杯にはならないかも知れませんけど貴重な栄養源です。ゴブ矢の一本にメザシならぬオザシ状態にして、木槍に括りつけ、肩に担ぎます。
考えてみればこの一日で随分持ち物が増えました。ナイフに杖に槍に弓矢に魚!
さて、お腹は減りましたが何としてでも今日中にはバスに合流したいです。寂しさ爆発です。爆寂です。今の僕ならきっと「この豚野郎!」と罵られても嬉し涙を流す事請け合いです。あぁ、人はこうしてMの道に・・・
調教されつつある僕は気を取り直してバスを目指しましょう。あの滝は見えなくても轟々と音を立てていますから、良いランドマークになるはずです。
服を脱いで川を渡り、寒さに悶絶しながらハンカチでチマチマ体を拭き、パンイチどころかフルチンクリアだ!もうこれ以上の難易度は無いぜ!色んな意味で!!
とか馬鹿なことを考えながら自分を励まします。
森に入って気付きました。
槍って邪魔!
カンカン木にぶつけます。もう盛大にカンカン鳴ってます。邪魔です。考えもんです。
ゴブの杖と槍を持っていては、両手が塞がりますし、第一重い!そこでゴブの杖をベルトに刀の様に差し、槍を杖代わりにして歩きます。魚は重心が先端に行くと重いので手元に結びます。因みにハンカチは槍の先端に括りつけて干してます。決して白旗ではありません!Never give up!
まったく平坦ではない道なき道の森を進んで行きますと、スニーカーは泥がこびり付いて大変です。度々立ち止まっては泥を落とさないと足が重くて・・・
何度も足を滑らせ、急斜面を四つん這いになって登り、大きく迂回しながら汗と泥まみれになってようやく崖の上に出ました。
ここからはさらに要注意です。ゴブさんたちの縄張りの可能性が高いです。
微かな音を頼りに滝の位置を見定め、朧げな記憶を頼りに慎重に進みます。
木々の合間から、あの圧倒的な巨木が見えてきました!たった一日の事なのにこんなにも懐かしいなんて・・・
はやる気持ちを押さえて務めて冷静になります。
一回深呼吸・・・
ゴール・・・ではないですけど、バスを目前にしてゲームオーバーは余りにも切ないです。慎重に慎重を重ねて進みましょう。そうだ、ついでにフラグも折ってやりましょう。こういうの得意なんです、僕。
僕、この世界から帰ったら結婚するんだ。
相手なんて居ませんけどね!
僕、この戦争終わったら田舎で牧場やるんだ。
そんなお金も根性も有りません!
帰ったら皆で美味しいもんでも食おうぜ!
大体一人ですけどね!
あ、また変な汁が・・・
次話ガラッと雰囲気変わります。
というかその予定です。