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異世界サバイバル ~チートって何?美味しいの?~  作者: ハニービー
異世界のお嫁さんと共に
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 覚悟を決めて落ち着いたからか、両生類人フロッグマンたちの数も動きも冷静に見る事が出来ました。

 場慣れって恐ろしいものです。ひと昔前の僕なら恐怖で卒倒していたでしょう。平気なのはネイを守らなきゃという思いもあるのでしょうね。


 敵の数は五十匹弱・・・多い!ていうか気持ち悪い!!


 さあ、この罠師シンタローの罠を何匹掻い潜って来られるか、勝負です!!




 僕はネイに笑いかけてキスをし、大蜘蛛広間グレゴリーホールの中腹迄一気に駆け下りました。まずはここで射的です。

 狭い通路にひしめいているので、外す方が難しいです。しかも、ブレスでゆっくり露払いしながら上がって来るので、視界はさらに良好、昼のようです。

 ここで、十匹近くは仕留めました。幸先良いですね!


 最初の一団が一番下の岩橋に差し掛かりました。

 ここでの罠は括り罠です。この罠は簡単なので、複数個所に大量に仕掛けています。

 罠を踏んだら紐が足首に巻き付き、紐を引っ張った勢いでストッパーが外れ、重しの岩に引きずられ、橋の下に落ちて行きます。最下部の橋とは言え、10m近く有る高さから落ちたら無事ではいられないでしょう。

 七個仕掛けた括り罠は五個が作動し、巻き込み含め六匹脱落。残り二個は作動せず空打ちで岩が落ちました。

 後続が橋を渡って来ます。


 僕はじりじりと下がりながら矢を放ち、残りの矢を数えました。残数十二本。十一本・・・


 次の罠はおなじみ糸バリケードです。但し今回は・・・


 両生類人フロッグマンたちは、ブレスを吐きながら突進してきます。当たり前ですが、進行方向に火を吐きながら突進すると、自分も焼けます。

 とうとう、糸罠の直前で力尽きたようです。

 噛ませ犬なのでしょう、下っ端は辛いですね!僕は手を下さず三匹脱落。


 尖兵の作った道を一気に両生類人フロッグマンが駆け上がり、一斉に血飛沫を上げました。

 今度の糸は、水銀先生マーキュリースライム製の極細ワイアーです。炎では切れませんよ!

 四匹が倒れました。


 次に向かってきたのは手に水銀先生マーキュリースライム製の武器を持つ上級?両生類人フロッグマン四匹。剣を振り回してワイアーを切断します。

 さしものワイアーも同系金属の圧力には耐えられないようですね。硬度も違うし、当然と言えば当然。


 二番目の橋に至る坂道に彼らが差し掛かった時、僕は片鎌槍の柄を梃子のように使い、岩を転がします。

 三番目の罠は定番ゴロゴロ岩です。

 直径50cm程に荒く丸く削った岩を坂道に転がすだけ・・・上手く行けばめっけもの、外したら弓の的にするつもりでした。

 おしい!スペアです。二匹が弾き飛ばされ崖下に落下、一匹はバウンドした岩と岩壁に挟まれ潰れてます。逃れた一匹は弓で沈めました。


 気が付けば敵の数は二十を下回り、弓でさらに数を減らします。


 残りの敵の大半が二段目の橋を渡って来ようとし、三分の一が括り罠にかかって落ちて行きます。同じ罠にかかるのはすぐには対処できる知能が無いからでしょうか?それとも、知能のあるリーダーからの指示が無いから?

 残数九匹。

 

 僕は二段目の橋の袂で敵を待ち構え、片鎌槍を構えます。狙いは頭でも胴でもなく、足。


 細く足場の悪い橋に居る敵のバランスを崩してやるだけで、勝手に落ちてくれます。しかも、橋の上にはたっぷりと滑りやすいように砂利を蒔いてありますしね!

 この高さからでは重症では済まないでしょう。


 しかし、数の圧力というのは、一人では捌ききれません。

 ジリジリと僕は押されて行き、とうとう背を向けて坂を駆け上がりました。背後に樹脂先生アクリルスライム製の撒菱まきびしを放り出しておくのは忘れません。



 残り四匹!

ブクマ、評価、有難うございます!

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