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今日は生憎の雨模様・・・こんな日は思いっきり引き籠ってイチャイチャ、じゃなくせっせと内職しましょう。
ネイも凄いスピードで機織をしていて、今やすっかり家の中は布製品に溢れています。
無骨な革カーテンは柔らかい光を通す布カーテンに替えられ、テーブルクロス、ベッドのシーツ、手拭い、僕のパンツ、肌着、靴下、今はまだ穿いてないですけど股引まであります。服はほとんどがレースアップで草木染めされています。
今度はお互いの部屋着や普段着を作るそうです。その後は毛糸を撚ってセーターも編むそう。
うう、ええ嫁もろた・・・
さて、僕は僕の仕事をしましょう。
道具の改良です。
皆さん、以前無人島に持って行く道具のお話をしましたね。
では一つに限らずサバイバルに必要な最低限の道具って何だと思います?
老眼鏡も大事ですけどね・・・
勿論答えは人それぞれですが、僕の経験上おすすめ品を挙げておきます。
先ずは何を言っても火の道具です。例え常夏の無人島でも、夜の闇の怖さははっきり言って発狂ものです。これさえあれば、武器にも明かりにもなります。
原始的な道具で火を熾す事は勿論可能ですが、それにかかる時間と体力が生死を分ける場面もあります。防災グッズの中にライターや金属マッチは必需品です。
続いてナイフです。出来ればよく切れる工作用のナイフと、そんなに切れなくてもいいから丈夫で大きなナイフが望ましいですね。それこそ何にでも使えます。大きな刃物は硬い物を切る事が多いので、切れすぎると逆に刃を傷めて、最悪刃毀れしてしまいます。切れると言う事は刃が薄く鋭い事ですから。
そして直火でも大丈夫な金属の容器。シェラカップとかですね。水を煮沸して安全な飲み物を作れますし、食事にも使えます。温かい食事というのは信じられない程の活力を与えてくれます。
魚は直火で焼いても食べれます。でもそれを野草を入れたスープにしてみて下さい。お腹減った時焚火の前で啜ると泣けますよ。
そしてロープ!ひょっとしたらナイフよりも重要かもしれないくらいのマストアイテムです。
用途は多岐に渡ります。物を固定する。罠を作る。荷物を運ぶ。道具を作る。安全を確保するetc.etc.
地味どころか主役級に重要です。
それからテント。ちょっと贅沢かもしれませんが、密閉空間で休めるのと休めないのとでは天地の開きが精神的に有ります。夜中に蚊塗れになりたくないですよね?雨も防げます。
欧米の方は季節が良ければ雨が降らない限りあまりテントは使わないそうです。寝袋で直寝。それも又良し。
これだけ揃っていれば、あとは食料と水次第です。頑張って下さい!
と言う事で、まずは地味に荷物になるロープを改善します。
地味に時間のかかる作業です。集中してやっていると、単純作業なので、いつの間にか無我の境地に入り、悟りが開けそうになります。
それはともかく、僕はいつも常に20mくらいのロープを持ち歩いています。従来の物は蔦にトンボ革を撚った物を使っていましたが、今回は親蜘蛛の糸というファンタジー素材があります。
問題は強度ではなく細すぎると言う事。これは敢えて数本の糸とトンボ素材を組み合わせ、太くする事でクリア。
パラシュートコードくらいの太さにして、20mくらいの長さの物をバスタードソードの鞘に巻き付け収納場所の軽減を図ります。
体積と重量が激減したので別に30m程をまとめてザックの横にぶら下げておきます。それとは別に、親蜘蛛の糸のみ50m分を糸巻きに巻いてこれも腰のポーチに入れておきましょう。
これだけで僕の荷物は大幅に減りました!嬉し過ぎる・・・
続いて火の道具。これは簡単、魔晶石と魔石の一番小さいペアを持ち歩くだけ。異世界ライターの完成です。
テントは割愛です。いつも愛用している毛皮寝袋は、樹上生活用に各所をロープで枝に固定できるようになっており、少し大きめなので、潜って寝てしまえば外は余り気にならないのです。
シェラカップや野外調理キットは今回の課題です。
今回の目的はあくまで防具素材の収集ですが、他にも作りたい物は一杯あります。
調理キットもそうですが、まずは蝶番、釘、ノコギリ、鑢、鉞なんかも欲しいです。
待ってて下さい水銀先生!もうすぐ迎えに行きます!
でもその前にネイと一緒にお風呂に入んなきゃ!
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