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ネイと---紙芝居を交えて---話合った結果、きちんと装備を整え、綿密な計画を立て、夜も頑張るなら冒険に出ても良し!
というお墨付きを貰えました。
どうやらどうしても子供が欲しいようです。
それなら僕も腹を据えて今後の事を考えねばなりません。
悠久盆地北方の、湖畔にある白い部分が人の住む街なら一番いい解決です。
ただし、その街の住人と友好関係が築ければの話ですが。
あそこが僕の見間違いで、ただの白い岩場であった場合や、友好関係が結べなかったら、本気で森外部の人の住む街を探さねばなりません。
これはネイが、例え偶然だとしてもここまで辿り着けた事を考えると、不可能ではないと考えます。
そう言えば、バスの皆は今頃どうしているのでしょうか。
あの人たちも、人里を求めて森を彷徨ったはずです。僕みたいに幸運の連続で都合よく暮らして行けてれば良いのですが・・・
この森は豊ですし男性も五人居ましたし、大丈夫と信じましょう!ドライバーさんも回復しているといいですね!
そうだ!バスに僕の近況とか崖城の事を記した物を置いておきましょう。
もしまた彼らが戻ってきた時に再開できなかったら寂しいですもんね!
地図とかは知能の高いモンスターに見つかったら怖いから、日本語で記した物にしましょう。
ネイ曰く、僕の装備は武器はともかく防具が駄目だそうです。
もっと然りとした防具を整えて冒険に出て欲しいとの事。
防具かー・・・
以前からも言うように、僕は普段から大荷物です。この上鎧とかを装備したら動けなくなります。
現在の防具は、ある程度の防刃が期待できるトンボ革のスーツに、元の世界の機動隊のようなシルエットの部分的なプロテクターをスーツに縫い込んでいます。ラビックの鱗は軽いですし、動きの邪魔にはなりません。
やはり、部分的なプロテクターの強化というのが現実的でしょうね。
となるともう素材はあれしか無いですよね・・・
水銀先生、薄くても頑丈だから多い日でも安心!
じゃなくて、薄くても硬く強度が出せるので、軽いパーツが出来ます。
もう一回行きますか、地下墓地湖!
今度は素材だけじゃなく、もう少し奥まで調べたいですし。
両生類人には迷惑でしょうけど。僕とネイの明るい家族計画の為に尊い犠牲となってもらいましょう!
それでは道具の改良と準備を頑張りましょう!
あ、判ってますネイさん、そっちも頑張ります。むしろ頑張らせて下さい!
気付けばこのお話も100話目です。
ボリュームは普通の方の投稿からすれば、1/3から半分以下なんですけどね!
これも皆さまのお陰です!
あざっす!
評価、ブクマ、有難うございます!
これからも、ダメならダメの評価を頂けると嬉しいです!よろしくお願いします!