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陽炎と泡沫  作者: 実嵐
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庭の葉

3人でパンフレットとにらめっこを繰り返してもわからないことがある。笠原を呼んだ。サイトを探ってみるとわかることが沢山あるのだ。

「笠原、斎藤達郎で検索しろ。そこで特別講師とかでやっていないかわからないか。何処かに騒がれていないか。」

「そうですね。有名人ですからね。お任せください。俺も伊達に手伝ってきたわけじゃないんですよ。」

パンフレットには謳い文句を言っているようでもあった。作家というのは売れるのは一握りにしかいないのに全てが売れるというわけじゃない。はまるとかあるのかもしれない。夢を追っただけでは終わらないことを知っているのだ。油断はならないのだ。そこも書かれていないばかりでさっぱりなのだ。サイトも謳い文句に囲まれていて入ってきっと絶望するのだろうか。

「市橋、休憩しろよ。うなだれて解決するものもないし、見つめてもわからないこともある。パンフレットは但し書きだと思ってしまえばいいんだよ。深読みするとわからなくなるからな。」

「さすがだな。古木は。パンフレットくらいは特別講師乗っけるものだと思ったがあまりのっけていないな。斎藤達郎は若者向きというよりは全般であるから寄らないのか。」

「いや、最もらしい謳い文句を作れないからやめたんじゃないのか。若者向きの作品もあるからな。抵抗して書いているというより体験談を書いているから同感だとか思う人も多かったのだ。」

作家によって作品を好いている人は変わってくる。無論、狙い通りに行くとは限らないのだ。子供向きじゃなかったのに子供向きになってしまったりと変わるのだ。大人向きになりえなかったのはきっと存在なのだろうか。コーヒーを飲んで落ち着いているのがいいのだ。下手に焦って壊れてしまうよりはよっぽどいい。

「それに皆川さんはな、作品を教えないだろうな。テーマくらいを決めろといってしまって終わりそうだな。けど、口出しが少ないほうがいいんだよ。あとは大概は編集者の仕事だったりするから領域を気にする人であるのは確かだよ。」

「お前は専門学校の講師とかにならないのか。」

「やめたらか。やるかもしれないが、学生を扱うのは面倒でもあるからな。全ては伝わるとは思ってはいないのに拡大解釈をしてしまえば終わる。言葉って難しいものなんだよ。」

言葉のむごさを知らぬ政治家もいるのだ。謳い文句を歌ってきっとそれきりを繰り返すのだ。うんざりしてしまうほどの声を言ってしまうのだろう。

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