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陽炎と泡沫  作者: 実嵐
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組織の論理と言い訳

罪を償いたいという気持ちがあるのだと古木は令状をもっていく前に言っていた。それは古木によって捕まりたがっているといった言葉のつじつまが合う答えでもあった。元をたどれば自分の懺悔を聞き入れていてほしかったのだろうか。安西はずっと後悔していて謝りたかった。ときを変えることができないのなら、取り戻せないのなら伝えるしかないと。

「貴方はずっとそうだったんでしょう。俺の言った言葉に後悔していたから、家政婦となったのだと考えたんです。貴方が安西だと名乗るときを待っていたんです。しかし、計画犯罪を起こすまで陥っていたと知っていたのなら止めた。」

「しーちゃんにはわかってほしくなかった。刑事として実績を上げていることを知っていた。斎藤さんはいつも言うんです。知り合いに被害者思いの刑事がいて組織を裏切ることも嫌なんだといっていたのだと。」

「嫌いですよ。俺は。組織のためと言い訳を作り上げて自分の地位のことばかりに能を働かせている。嘘を正論化しているのを悪いと思わない。俺は刑事になっても天下りというのは嫌いだ。都合のいい言い訳を並べての罪は変わらないから。」

低く独り言のような声で言った。天下りを嫌ってやめた同僚を思い出した。小さな企業に入っていて生き生きしているようだった。借り貸しとかいう概念を押し付けているだけであるようにも思えていたのだ。天下りをしたところで裁きを行う法定をもっていない国はあまりに甘やかしている。自分たちを甘やかして誤解だの言って言い訳作って大臣という肩書が言うのだ。偽造しているのにそういっているのは詐欺ではないのか。国民には背負わせて国は特にないのは甘やかしている証拠をまざまざ見せているのだ。愚かで卑怯な組織で恨まれるのを望んでいるようだ。手本という筋書きにも乗らないほどの罪人だ。市橋は何処か吐き出したかった。罪深き人間にあふれているのは国のほうだと。子供じみた言い訳を繰り返して逃げて皮肉にも子供に笑われることを望んでいるのだろうから。嘘をつくなといっておきながら自分を守るための嘘をつく。どう言い訳するのか。人を守るためだというのか。子供にわかる明らかな嘘うつき続けるのか。みじめな奴らだ。透明性といわれているのに無視をしているのはそちらだ。それを他人の所為にするのは身の程知らずということか。権力にしか頼るものがないからそんな行動をするのか。裁判所の罪人も同じだ。今までの罪を受けていることもわからない。全て守ってもらえると甘えているのだ。仕事のなくなるほどのことなのだと前に知っていながら繰り返したのだ。そう取られても仕方がない。国の連中は罪人にあふれている。


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