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どの世界でも最凶なのは人だった。  作者: ストリカザー
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二話 閲覧

誤字脱字があれば感想にて御指摘下さい。

 意識が戻ると私はなぜか走っている狼の背中に乗っていた。狼は私の意識が戻ったことに気がついたようで、謝ってきた。


「先ほどはすまなかった」


 私が困惑している狼は続けた。


「お主の戦闘プログラム? とやらから本体? に言伝を預かっておる。閲覧プログラムを起動しろと」


 私は狼の指示に従った。


「閲覧プログラム起動」


 すると先ほども聞いた無機質な声が頭の中に聞こえた。

『これより閲覧プログラムを起動します』目の前に半透明のウィンドウのようなものが出現した。

 そこには、スペック・プログラム・取扱説明書の三つのファイルがあり、私はまず、取扱説明書と書かれたファイルを開いた。

 開いたファイルを読んでみると長々と書いてあるが、要約すると私は人造人間(オートマタ)に転生したこと、初戦闘のみ戦闘プログラムによる戦闘になること、肉体には自己修復機能があること、鑑定されても人造人間(オートマタ)ではなく“普人族”となること、生殖機能があること、現在の服装のことの六つが書かれていた。私の服装は、メイド服だった。東●の●夜さんのメイド服に似た。

 色々と整理したいことがあったが、スペックとプログラムのファイルも開く。スペックのファイルを開くと、そこにはステータスのようなものが書いてあった。


 ~~~~~~~~~~~~


 種族:人造人間(オートマタ)(“普人族”)

 名前:未設定

 性別:女性

 状態:通常

 魔力適性:高

 魔力属性:地

 存在の格(レベル):1

 技術に対する補正(スキル):近接格闘術69/100、捕縛術54/100、思考加速52/100、見切り47/100、回避、45/100、騎乗27/100

 魔術に対する補正(魔術スキル):|Ferrum Generation《鉄生成》、|Mutatio Figura《形状変化》、|Immobilization《固定化》

 ※ギフト:屈折率操作(インビジブル)可視光線操作(ライトレイ)、異世界言語


 ~~~~~~~~~~~~


 ステータスの解説があったのでそれを見ると以下のことが書いてあった。

 ・種族とは、主に“普人族”・“獣人族”・“妖精族”・“龍人族”・“魔人族”の五大種族のどの種族かを表したもの。

 ・名前とは、モノや人物に与えられた言葉のことで、対象を呼んだりする際に使われる。

 ・性別とは、男性と女性の別。

 ・魔力適性とは、魔素を体内に取り込む量・魔素を魔力に加工する効率の高さを表したもの。

 ・魔力属性とは、魔素を体内で魔力に加工するときに魔力が帯びる性質のことで、火/水/風/地/光/闇/無/生/死の九つのうちのどれを帯びているかを表したもの。

 火属性とは、可燃性気体・火種の生成と操作。

 水属性とは、水の生成・流体の操作。

 風属性とは、気流の操作。

 地属性とは、鉱物の抽出・生成・操作。

 光属性とは、可視光線の生成。

 闇属性とは、接触している非生物の吸収と排出。

 無属性とは、魔力による分子構造の強化・分子運動の加速・停止の操作。

 生属性とは、細胞の増殖を操る。

 死属性とは、細胞の崩壊を操る。

 ・存在の格(レベル)とは、生物を殺した時に、生物の魂は輪廻の輪に加わるが、それ以外の経験/知識/ゲノム情報を殺したものが吸収したときに上がるものを表したもの。

 ・技術に対する補正(スキル)とは、その行動をとるときに起こる魔素による身体的強化のこと。場数により上がり、強化率は%で表示される。

 ・魔術に対する補正(魔術スキル)とは、その行動をとるときに起こる魔素による補佐のこと。

 ・※ギフトとは、神から与えられた能力。


 次にプログラムを開くと、ファイルが三つあり、それぞれに戦闘プログラム・閲覧プログラム・自己修復プログラムと書かれていた。


 戦闘プログラムのファイルを開くとBattle Data 1 と書かれた動画ファイルがあり、それを見ると、おそらく私が意識を失った後の戦闘の動画なのだろうが、視点が私の目線なのか映像がすごく揺れて私は酔ってしまった。動画の中の私は、呪文のようなものを唱え、それにより出現した金属塊に対してまた呪文のようなものを唱え、ナイフの形状に変化させた後また呪文を唱え、その後、複数の作成したナイフと鎖により狼と戦闘を行っていた。動画の中の私は複数のナイフを巧みに操り狼の体を傷つけることなく狼の牙・爪を封じていった。そして狼を鎖により雁字搦めにして戦闘は終わり、そこで動画は終了した。


 閲覧プログラムを開くと中にはおそらくプログラミング言語と思われるものがたくさん書いてあった。


 自己修復プログラムを開くと中にはオートのオン・オフがあり、オンのほうにチェックがついていた。試しにオフにすると頭の中にたくさんのアラートが鳴り響き私は慌ててオンにチェックを戻した。



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