表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あっくっく  作者: 河野やし
亜空の門
24/42

ボンバ邪運化3

クマさんは出口に手を伸ばす。

“ぼてっ”

“ゴロゴロゴロ……”

「う、うううう」

クマさんは草むらに転がった。

“ブヒッ”

カサブタが一声鳴く。

「ううううっ!

目がかすむ。どこだ?ここは。」

「ブヒブヒ」

静かな草むらでカサブタはちょっと離れてクマさんを見ている。

「おい、カサブタ、ここはどこどい」

「ブヒ!」

「ここはどこかと聞いとるんどい!」

クマさんはイライラして怒鳴った。

「ぶひーっ!」

“ささささ……”

カサブタは驚いて逃げて行った。

そしてすぐに草の間にはいって見えなくなった。

「おい、こら!待たんか!

行ってしもうたどい」

途方に暮れるクマさん。

“ぴーぴよぴよ”

遠くで鳥の鳴き声がする。

荒れたススキの草原には、いくつか枯れた木が突き出ている。

あちらこちらで草が踏み荒らされて、黒い土がむき出していた。

サビ臭い匂いがする。

ここは以前クマさんが住んでいた場所ではない。

しかし、懐かしい気がする。

「ここはどこどい……」

不安にかられるクマさん。

人の気配の感じられない草むらを歩いていると、こつっと足に当たる物がある。

土にまみれた堅い物。

よく見ると時代劇に出てくる侍の兜だった。

「何でこんなものが……

ん!」

周りをよく見ると、兜だけじゃなく、方々の草の中に鎧や旗が落ちている。

草から突き出ていたのは木ではなく、槍や刀だった。

「何事?嫌、何時代どい!ここは……」。

クマさんは異様な気配を感じる。

「嫌な予感がするどい」

“ぶるっ”

クマさんは震えた。


挿絵(By みてみん)


「ん!

あれは霜霧山か?」

その先に見覚えのある山。

“きょろきょろきょろ”

そしてめまぐるしく首を回して確かめる。

「ここは亜空の丘どいか……どうりで懐かしい気が……

ワタイは帰って来たんどいな」

確かに帰って来たが、元の時代ではないのをクマさんはまだ気付いていない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ