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少女の行(ゆ)く道 8
ラシュフェーニカの大きな翼が日の光を反射する。
彼女はグラシアや周囲にハッキリと聴こえる声で話す。
おののいた《凛浄》の者達は強い困惑と不安の眼差しでラシュフェーニカを見つめる。
ラシュフェーニカがくるりと《凛浄》の皆に向かって身体を反転させる。
ラシュフェーニカの赤いドレスがふわりと舞い上がるように揺れた。
「私はもう迷わない。
例え傷つくことがあっても、ソノ傷を抱えて強く生きてゆく──!」
ラシュフェーニカがハッキリと言い切る。
彼女のそんな姿に目を奪われたのか、《凛浄》の者達がラシュフェーニカに魅入る。
ラシュフェーニカがすぅ…っと息を吸う。
そして彼女は目を閉じると、一呼吸置いて目を開いた。
「私はカグヤ様を探しにゆきます」
ラシュフェーニカがハッキリと、強い眼差しを湛えて言う。
ソノ場に在ったはずの困惑や不安、恐怖の心が、ラシュフェーニカのソノ強い一言で全て打ち消されたかのように吹き飛んでいく。
そんな感覚が、全ての者の肌を襲った。
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