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少女の行(ゆ)く道 6
「管理長…」
ソコで初めて、ラシュフェーニカが口を開いて振り向いた。
怒号を響き渡らせた“《凛浄》の管理長”と呼ばれた女性と、
役人頭──ジルベルトが、一枚のガラスのような青く硬い羽を羽撃たかせ、空を切りラシュフェーニカと《凛浄》の者達の間に降り立つ。
風蘭がラシュフェーニカの側に降り立った。
ラシュフェーニカがふわりと風蘭に微笑みかけると、風蘭はいつもの元気で明るい笑顔で微笑み返した。
もう二人の間には、先刻までの怯えや悲しみの空気はまったく無かった。
“《凛浄》の管理長”が、空中で静止した氷の杭のような刃に手に握っていた一本の細い剣をあてる。
すると驚くことに、氷の杭のような刃は風に飲まれるように小さな竜巻となって消えていった。
「《四自然神》が一人、《火ノ宮》──ラシュフェーニカ、
補佐の風蘭が急ぎ知らせねば危ないところでしたよ。
…といっても、その様子なら貴女は防ぐことが出来たのでしょうね。
ヒヤッとさせないように」
「申し訳ございません、グラシア長」




