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少女の行(ゆ)く道 4
「《火ノ宮》様っ?!
そんなっ、そんなっ、嘘よ!
嘘よぉおお!!」
「信じられない!
神聖な巫女様が!
カグヤ様に仕える巫女様が…っ!」
上擦った声、恐怖に包まれた声、泣きだしそうな声、
様々な声が飛び交い、ユエイは慌てて後ろを振り向いた。
ソコには腰を抜かす者や頭を抱えて叫ぶ者、中には意志を持たない機械の武器をラシュフェーニカに向けて構える者も…。
艶やかで、華やかに、美しく。
そんな可憐で細い少女の体よりも、大きく猛々しい紅水晶の翼がハッキリと彼女の背中から生えている。
ソノ事実が、
《凛浄》の民々を貫いた。
「“悪魔”…っ!
コノ惑星を火で包み、“破滅ノ機械艦”を目覚めさせた“悪魔”だァッ!!」
「ッ」
一人が大きく叫んで、マザド・グラムヴィルの武器からラシュフェーニカめがけて水氷の技を放つ。
ソレはユエイが止めに入るよりも速く…、正常な思考が回らなくなった者のソノ技は全力で加減も何もあったものではなかった。




