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明かされる真実 ~ 少女の想い ~ 13
「そんな悲しそうな辛そうな顔をしないで…?
……《凛浄》の長や役人頭殿、《四自然神》の皆、そしてカグヤ様はもともと御存知だったけれど、
こうして私から、私自身の口から話すのは貴女が初めてよ、風蘭」
今明かされる、少女の過去。
今まで迷いと疑問と共にひたすらに隠してきた過去。
「でも、もう良いの…。
私の中で、決心がついたわ。
…ずっと迷ってたの。
どうして私だけ周りと違うのか、
どうして突然故郷から離れて預けられることになったのか、
どうして地位や役職とか、管理や決まりの厳しい《凛浄》の中心地に私は置かれているのか、
…“私自身ではなく、天夢幻神話の紅水晶の竜”として見られる目と、…どう向き合っていったらいいのか。
でもね、ソノ答えを、…明様が教えてくれた」
ラシュフェーニカの表情から、悲しさと憂いが消え、彼女が火ノ光のように微笑む。




