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明かされる真実 ~ 少女の想い ~ 12
「答えはね、私も教えて貰ってないの。
変よね、何も教えてくださらなかったの…。
何も告げられず十二歳のある日、突然コノ《凛浄》で暮らすように言われ、預けられた…。
韓紅の硝子水晶の竜はソレ以降は生まれてこなかったのに…、私の生まれた故郷──《竜ノ尻尾》の一族で、私が、
私が始めて…、紅水晶の身体で産まれてきた…。
他の竜は皆普通の身体で、普通の皮膚なのに…、私の身体は紅水晶だった。
……それでも平穏で何も問題なく《竜ノ尻尾》の皆で暮らしてきたのに、…十二歳の時に、突然《凛浄》で暮らすように言われて預けられたのよ。
何も、理由を告げられないまま──」
ラシュフェーニカが少し俯きながら自身の過去を話す。
それでも彼女は、風蘭を見るとふわりと笑んだ。




