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明かされる真実 ~ 少女の想い ~ 6
ラシュフェーニカの菫色の瞳が、強い光を宿して、前を見据える。
広がるドレスの裾、広がる髪、広がる…、背のモノ──。
「《火ノ宮》様っ!!」
ソノ時だった。
塔の下から、バサッ!と力強い音を立てて“ソレ"は目に入った。
白い大きな翼に、朱い髪…。
《火ノ宮》と《風ノ宮》の補佐を勤める、風蘭だった。
天獣ノ民──ラマンヴァの一族の娘──李来 風蘭が、普段は隠している天獣ノ民の白く大きな翼を生やして、塔の下から飛翔し、やってきた。
「…ココに、いらっしゃった……、の、ですね……」
風蘭の言葉が、途切れ途切れに伝う。
ソノ目は、大きく見開かれていた。
驚きと、困惑だった。
「…風蘭」




