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明かされる真実 ~ 少女の想い ~ 2
──『寂し…、そう?』
『君も暇なんだね。
わざわざいろいろ問いに来てひたすらメモ取って…。
そんなの君が初めてだよ』
『…迷惑?
……………ではないけど、奇妙だよね。
あと必死なのが不思議…、っていうか変』
ラシュフェーニカは一人、《凛浄》に在る《館》の塔の上に立っていた。
流れ行く風に触れて、ラシュフェーニカはただただ明との過去を辿る。
疑問と、冷たい目と拒絶。
でもそんな時間の中でもいつしかソレは和らいで、気づけば普通に話せるようになっていた、明とラシュフェーニカの過去。
ラシュフェーニカは一人、《凛浄》に在る《館》の塔の上に立っていた。
塔の上には《澄音》と呼ばれる蒼白く輝く存在が三つの輪を纏って静かに佇んでいた。
《澄音》はカグヤの存在と訪れを知らせる、涼し気な音を遥か遠く──海に浮かぶ唯一の大地──《閉ざされた大地》までも響かせる、不思議な存在だ。
どういう原理で、いつどこでカグヤの存在を感知するのかなど、未だ多くの謎を抱えているモノで、
コノ世界──蒼く小さな惑星──ソエユの大きな謎の一つにも数えられている。
また《澄音》は、一体いつから存在するのかも、一つの大きな謎であった。




