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決意の想火 6
外には雲ノ大地がよく見えた。
天空ノ海と呼ばれる、コノ《問いかけの大地》を抱く天空。
天空ノ海に浮かぶ《問いかけの大地》に住む、民の建物、天空を泳ぐように飛び交う生き物達、天空に浮かぶ大地を歩く者達。
そして、最も側に見える、《凛浄》の敷地内。
全方位、360度、コノ部屋からは見えた。
なんとも見晴らしの良い、…良すぎる部屋だった。
…最も、外からはコノ部屋は水窓ではなく石の壁に覆われて中は見えないのだが……。
中からは見渡せても、外からは全く見えない、そんな不思議な窓は特殊合物──光魔科金だからこそ成せるモノ。
明はココで、何を想い、何を感じて過ごしていたのだろうか?
美しい景色と、寂しい空間の中で、ラシュフェーニカは愛しい人へと想いを巡らせる。
主の居なくなって、数ヶ月の経った、寒くて広い部屋。
誰もいなくなったソコで、ラシュフェーニカが呆然と、主を探すように端から端まで見渡し、ふと、ある一点に目を留める。




