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序ノ火 決意の天火(てんか)と降り注ぐ歌声 5
止まっていた時は動き出す
動き始めた歯車は止まらない
時を待っていた流れは再び巡り出す
かつての想いと止まった歯車を再び回して
忘れないで 忘れないで アノ子のことを
忘れないで 忘れないで アナタのことを
思い出して 想い出して 私はココに居ます
ココに居ます
ああどうかアナタよ 忘れても手を伸ばすから もうこれ以上 独りで全てを抱え込まないで…
ソレが私の願い ソレが私の想い──
次回 片恋円舞曲
第一ノ火
見失いし光と逡巡する弱火
静寂に包まれた檻籠の中で
鎖で縛られたままの時間は もう終わりにしたいの
ココから踏み出しましょう アナタの許へ…──
アナタが見るは 心に火を灯す物語──
民族伝承歌
第三楽章 リルティディーレ楽集
【第三ノ天空】 小説「ミストルァルタ」より
小説「片恋円舞曲」