前へ目次 次へ 58/127 決意の想火 2 広い部屋だった。 とても、広すぎる部屋だった。 カグヤの神殿の最奥──神殿中心地に在る、主ノ間。 ソコはあまりにも広く、とても静かなところであった。 部屋には、カグヤの眠る寝台と執務を行う大きな机以外には何もなく、在る物といえば、基(もと)より備え付けられていた設備や道具、家具類だけであった。 けれどもその多くには使った様子は見られず、思えば今まで明の使った形跡が見られたのは、ラシュフェーニカの記憶の中ではアノ広い執務机とカグヤの眠る寝台だけであった気がする。