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やっと知ることができたモノ 16
中はそれはそれは美しいものであった。
《主ノ間》。
ソコには優しい滝のカーテンがまるで空から降り注ぐように在り、
一本の道が普段カグヤの居る部屋へと続いている。
ソノ一本の道はまるでガラスのように透き通っていて、光や物体を反射したり映したりしていてとても神秘的であった。
来る度に驚かされるソレは、明が行方不明になる前から毎日のように歩いたがいつも心を奪われるものであった。
両脇には植物が在り、緑豊かに生い茂り花を咲かせている。
そして途中、踊り場が在って上への階段が続き、階段の脇と踊り場には松明が灯り、
下から何処かからか風が吹き上げゆらりゆらり火を燃え咲かせている。
ソノ階段を上がると、カグヤの部屋が在るが、今度は暖かい火のカーテンで入り口が覆われている。
カグヤの部屋の入り口には、天井部に人やモノを感知するよう加工された特殊合物──光科魔金が在り、何かが訪れると火のカーテンが開く。
ソレがラシュフェーニカを感知し、火のカーテンが開く。




