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やっと知ることができたモノ 14
そうラシュフェーニカが考えながら歩んでいると、神殿の中心地──《主ノ間》へと辿り着いた。
美しく、大きな扉。
《主ノ間》の扉に描かれるソレは、何度見ても見る者を驚きのあまり息をするのも忘れさせた。
桜、
《救いの機械艦》、
神々と女神と娘達、
天空ノ巫女──カグヤと大地ノ巫女──レエレ、
三つの大地に民々、
そして…、“竜”。
コレは《凛浄》のいたるところで目にすることのできる絵が集まったモノであり、
コノ惑星──ソエユのいたるところに散らばるようにして見られる古からの絵が集まったモノであった。
世界に在る神話が、コノ扉に描かれ、一つの大きな神話となる。
ソレは後の世に伝えて行く役割を担う《貴民》でさえ、ココに来て初めて知るような、壮大にして荘厳なる伝承歌。




