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やっと知ることができたモノ 11
明にとってココは、なんと狭く悲しい場所だったことだろう。
ちょっと気づくだけで、自分達は幾らでも対応できたはずだ。
それこそ、立場や多くのことを重んじても、今までとは違った接し方もできたはずだ。
食事を一緒に摂ることだって、
一緒に積極的に外に出る事だって、
それこそいつかは上から怒られるかもしれないが、一緒に祭りに行ったりちょこっとお忍びで仮装して街の子達と同じ遊びだってできたかもしれない。
ラシュフェーニカ自身だって、本当は街で自由に買い物したり女の子同士でいろんな場所を周ったりという夢を抱いたこともある。
ソレを決して禁じられているわけでも圧力をかけられているわけでもない。
誰も止めることなんてなかった。
明ももしかしたら、普通の子供のように、誰かとはしゃぎまわったり笑って過ごしたかったのではないだろうか?




