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やっと知ることができたモノ 5
最高祭主様は、私達巫女や神官とは大きく違う存在なのだと、ラシュフェーニカ自身、想いを抱いていても身に心に大きな何か神聖なモノを感じていた。
カグヤが歩くだけで、誰もが頭を下げた。
ソレは神聖なる最高祭主──カグヤに対して、大きな神秘的な何かを身に心に感じていたからだ。
目に見えないソレを、身に心に、声がでなくなる程の不思議なソレを、大きく感じていたからだ。
そんな神聖なる存在──カグヤの心を、一体誰が分かっていたのだろうか?
カグヤの住まう神殿は、あまりにも…、冷たく寂しいところだった。
不思議なモノだ。
あまねく全てから祝福されるカグヤは霊的な存在からも神聖視され、目に見えぬ存在もカグヤを暖かく見守っていたはずだ。
なのに、不思議と、ココは冷たく悲しかった。
そう、一人で歩いて初めて気がついた。




