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やっと知ることができたモノ 4
──こんな寂しい空間で、アノ人は、今まで一人で静かに暮らしてきたの…?
今まで、ずっと一人で…。
ラシュフェーニカは途端に、胸が締め付けられる想いになった。
ラシュフェーニカがふわりと壁に目を向け、ソレに目をやる。
至るところに自然が取り入れられたコノ神殿には、神聖と敬意の心で、とても近寄りがたい雰囲気が在った。
カグヤの護衛部隊──《コトハノヤ》と呼ばれる者達は、神殿の入り口とカグヤの部屋の入り口、そして要所要所や、《館》を含めた移動の際にカグヤを囲むように立っていた。
全ては神聖にして崇高なる、コノ惑星──ソエユの最高祭主である天空ノ巫女──カグヤを護る為。
本来の巫女という意味──このソエユの惑星では、巫女は神聖な存在ではあるが、あくまで補佐やお告げ、神託を伝える者を指す──とは大きくかけ離れた、
神々によって直接選ばれ、あまねく生命から祝福され、あまねくモノから尊ばれる、人でありながら神視(しんし。まるで神そのもののように見る視点のこと)を大きく受ける神聖なる最高祭主。




